西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

プロ野球クライマックス・シリーズを観てイラッとしたこと 2011.10.31

2011-10-31 00:33:53 | Weblog

 人気が低迷の一途を辿っている日本のプロ野球であるが、昨日今日とセ・リーグのプレーオフ第一回戦をテレビで観た。ジャイアンツとスワローズの試合であるが、2試合とも緊張感のあるいい内容であった。しかし某解説者の言葉に僕はイラッときた。「クライマックス・シリーズの試合は面白いですねえ、後がないという選手の真剣さが伝わってきます」だと!
 僕は常々日本のプロ野球人気低迷の最大の原因は、この訳のわからない客寄せパンダ的なクライマックス・シリーズにあると思っている。これによってペナントレースは崩壊した。長いリーグの公式戦はペナント争いではなく(=リーグ優勝ではなく)3位争いということになってしまった。ハッキリ言って、どこのチームが優勝しようがどーでもいいのである。ペナントレースの一番の関心事はどこのチームが3位になるかということだ。だから今年も首位のホークスから20ゲームくらい離れている3位のライオンズが、ブルーウェイブとの3位争いで終盤一番注目されたのだ!?
 半年以上もかけて行われるペナントレースの一試合の緊張感はすでにない。選手のモチベーションも下がっている。本当にプロ野球を愛するファンも離れていっている。
 折りしも横浜ベイスターズの身売り問題で、球団名問題が浮上した。買い手のDeNAが球団名を「モバゲーベイスターズ」にしろと要求したとの報道があった。「球団名に商品名はダメ、会社名ならいい」とナベツネが言っていたが、プロ野球関係者のあまりの前近代的発想に思わず脱力してしまった。
 21世紀のプロのスポーツチームは地域密着型、つまりおらが村のチームとしてさまざまな活動をして、そこの地域住民に支援してもらわなければ成り立たない。プロ野球関係者はいまだに昭和の高度経済成長期の発想から抜け出しておらず、危機に面したときはアメリカの猿真似でお茶を濁している。(MLBのプレーオフとNPBのCMSはその意味合いがまったく違う)
 日本のプロ野球に人気回復はクライマックス・シリーズの廃止、天然芝球場の増設、下品でうるさい施設応援団の応援もどき騒音の規制、ドラフトのウェーバー制の完全実施をすればよい。
 それからプロのスポーツ選手で一番緊張感のないのは日本のプロ野球選手だと思う。試合中にだらしなくヘラヘラ笑っているのは僕の見た限り、おそらく日本のプロ野球選手だけだ。まあメジャーの選手もときどきニコッとはするけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする