山形県酒田市の日和山公園の
桜満開のやすらぎの塔に別れを告げ、最上川沿いに上る
目指すは 最上川芭蕉ライン船下り~
山形県最上郡戸沢村

最上川沿いに小雨降る山間の曲がりくねった道を
1時間ほど行くと、戸澤藩船番所 船下り乗船所に着いた

いかめしい建物ですが嘗ての面影を再現しているのでしょう~
店の中は飲み物、食べ物や土産物売り場でした
乗船時刻表があって、乗船切符を買ってみやげ物店の中で
遊んでいると『横浜からお越しのじろうさん~乗船準備が出来ました~』と
館内放送で呼び出してくれる
小雨降る中を予約しておいた弁当貰って小走りに船に乗る

日本三大急流と言うから、天竜下りや熊本人吉の球磨川下りを
思い出してさぞかし変化のあるステキな風景だろうと期待した・・・
冷たい雨のため窓を締め切った船に乗り込んだが、見えるのは霞んだ
山と川幅の広く薄濁った水量の多い川だけである
1時間ほどの船下りだそうだが、こんな風景の中を船が流されるように
進む、乗り込んだ年配の船頭さんが語り始めた
山と川しか無い船下りに良~く来てくれた~これもすべて芭蕉さまの
お陰だと言う、この川船は古くは米沢盆地辺りまで通じ、最上川流域の
米や産物を京都大阪へ運んだ、紅花は京都西陣や友禅の染料となったという
帰りの船は反物や陶器、塩など運び上げた、その影響で上方の言葉や食習慣・
文化が伝わり、今も最上川流域に残っているそうだ

お客様が退屈しないようにと船頭の話は続く
「わたしゃ~なまっているからよ~わかんなかったらきいてくれな~」
最近では外国のお客さんも多く、日本語だけでは通じないので英語や
韓国語などいくつか勉強していて、なまった言葉でしゃべって笑わせた
又歌でもやろうかと、山形音頭、最上川舟歌や真室川音頭など美声で
披露し退屈な客達も手拍子で賑わった
ちょうど中間点に休憩所と称して下船場所があり、お店もあって
鮎の塩焼きや缶ビール、湯気の出ているおでんなども売られていた
じろうも降りては見たが寒くてネ・・・桜の木もあるが蕾の気配も無い、
パンフレットには桜や新緑、紅葉などのすばらしい風景も出ていてステキな
船下りと思ったが時期とお天気が悪かったからであろう
淋しい暗い写真ばかりになってしまって至極残念である
パンフレットに踊らされてこの時期に来たのがまづかった~
寒いばかりの全く良いとこ無しの最上川船下りであった
横手城址公園に向かうべく更に山間を北上し、いよいよ秋田県に入る
秋田県横手市城山町 横手公園

相変わらずの小雨模様の中を傘を差して見学する
桜まつりの最中であるが桜はまだ蕾のままである
気温が低く例年に比して遅れているようである

横手城跡は現在横手公園となり、市民の憩いの場となっている
二の丸跡に三層の天守閣様式の展望台が出来ていて
秋田富士や鳥海山のすばらしい眺望を楽しめるそうである
しかし今日は眼下の市街地さえも霞んで見える~
とても残念であった

公園の下の池の周りには沢山の枝垂れ桜が植えられていて、
満開の頃はさぞかし楽しい良い観光地になるであろう
絵を描くじとうとしてはとても印象的な池であった
次の角館へ行く前に、田沢湖東側の刺巻湿原へ寄り道し
水芭蕉の群生を見ていくことになった
途中 流形の秋田新幹線に出会えた
秋田県仙北市田沢湖刺巻 刺巻湿原 水芭蕉群生地

JR田沢湖子線刺巻駅より徒歩15分の山中にある

樹が林立する湿原一面に水芭蕉がある
湿原の中に木道があり自由に見物できる

尾瀬のような開放感は無かったが
一面の水芭蕉を楽しんだ
雨もあがって空が明るくなって来た
来た道を少し南下して待望の角館へ
向かうことになった
次回へ続く
(4月29日 じろう)