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俳句はじめた

2018年07月31日 | 俳句

TVでプレバトを見ていたら、俳句の部で夏井いつきさんの辛口と添削が面白くて、これならワシにもできそう・・・と感じて・・・まず、俳句の本を読んでみようということになった。

女房が本は買わないで借りた方がいいよ、というので市の図書館で借りた。

まず読んだのは、

俳句の作りよう         高浜虚子
俳句とはどんなものか    高浜虚子
俳句はかく解しかく味わう  高浜虚子

の3冊、薄い単行本なので一気に読んだ。 うむ・・・面白かった。

ついで、夏井いつきさんの、

寝る前に読む一句二句、と、超辛口先生の赤ペン俳句教室 の2冊     簡単に気楽に読める本だ。

つづいて、

小林一茶 句による評伝   金子兜太

と、下記が一冊になったもの、

松尾芭蕉/おくのほそ道  松浦寿輝
与謝蕪村  辻原登
小林一茶  長谷川櫂
とくとく歌仙  丸谷才一・大岡信・高橋治

総評・解説 池澤夏樹

本を読んだ結果・・・なんとなく俳句の世界が理解できたような・・・気がする。

5・7・5の17文字だけで、日頃感じた詩情や事柄を江戸時代の芭蕉先生から今日まで、ありとあらゆる俳人が一人で何十何百何千何万という数の句を読むのであるから、一体いくつの句がすでに存在するのやら・・・というのが最初の感想だ。

同じ季題で読んだら、必ずや過去に類似の句があるに違いない。  そしてこれは当たっていた。  

何の先入観もなく、はじめて自分で作った句を、過去の句集などに照らしてみると(ネットで検索できるよ)、句の発想が似たものがぞろぞろと出てくるのだ。

こりゃ盗作騒ぎになるのは必定だ。

そして考えた。  俳句っていったい何だ?

まだ、今時点の理解ではあるが・・・

歴史的理解

和歌(短歌・長歌・旋頭歌)-短歌(5・7・5・7・7、長歌に対して)ー連歌(上の句5・7・5と下の句7・7を、なんとかつながりで複数人が順に読んでいく歌仙形式)-俳句(連歌の発句5・7・5だけを独立させたもので風情を表現する)

というような変遷を経て成立した。 松尾芭蕉さんがその立役者である。  俳人の多くは連歌師でもあった。

その後は、俳句は流行ったりすたれたり、川柳という季語のない句が流行ったり、正述心緒、寄物陳思、花鳥風詠、不易流行、写生、花鳥風月、客観写生、現代俳句、などの標語のもと、いろいろな流儀というか流派・主張というようなものが生じては消えていった。

そして現代、現代語による句作ということに至っている。

ひとつ大変興味を引いたのは、総評で池澤夏樹さんが書いておられたことだ。

石川淳が、「一般に俳句と呼ばれる17文字の形式に何かのこころを託そうとすることはどうも詩的に無理、いや、無意味に似る。 というのは私の俗眼をもって観察すれば、この形式は俳諧の連歌の部分としてよりほかに詩的意味を持ちえないようにみなされるからである。」と言ったということ。

たしかに、句集や前置きの説明などを読まないと、その俳句が本当に言いたいこと、言外の意味、心情、余韻、などが汲み取れない、逆に、それがあれば、ああなるほど、というように同感できる、ということは大いにあるように、ワシにも思えるのである。  だから句集には句作の経緯などがかかれているんだな。

現代俳句では、そういうものがないので5・7・5だけでは、あまりピンとこないもの、読者に伝わらないものが多くなるのは当然なんだろう。  駄作が多くなるわけよ。

では、自分は何のために俳句を作るのか? ということになると、はなはだむずかしい。

俳句で飯を食っていこうという人たち(業俳)は、いろいろと考えるのであろうが、先のこれまでのバックログを考えた場合、自作の句であることを証明するのは大変難しいことになっている。  句集を出して売るにしても、同様である。  残るは、人に教えて教授料をいただく、本を出して印税を稼ぐ、くらいか。

何のために俳句を?

ワシは何のために俳句をつくろうか?

俳句って、今の時代でいうツイッターブログだと思う。 日記でもいい。  ただ、5・7・5の17文字だけで完成させる。  そういう遊びだと思えばいいじゃん。

季語は・・・あってもなかってもいいんじゃないか? 言いたいことがわかれば。 (このあたりから季語不要論者がでてきそう。 俳句が川柳になっちまうかも。)  ただ、川柳もまたよし。 おかしみがあるから。

芭蕉さん、蕪村さん、一茶さんなどは、旅をして日々の発見を俳句に残した。 その当時から似た句は山のようにあったのだろうし、自分なりのユニークな発見をするために題材を旅にもとめたのではなかったか。
 
現代の我々は、それを、インスタや、ツイッター、ブログに残す。

ワシの俳句は、死ぬまでの日々の日記となるであろう。  句題に困ったら、旅でもするか芭蕉さんのように・・・東北の釣り みたいな・・・

 

 

俳句

しずけさや岩に染み入るせみの声    芭蕉

秋風やテレストリアルなフライ巻く    松楠   

 

川柳

君たちは働き蟻だと神定む      松楠

病院と手術と薬のネタばかり     松楠

 

お笑いください

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