よろず淡日

淡海の日夏で 今どきよろずや
古道具と駄菓子、地域のものなど

「可能性の光」 その3

2013-10-26 | そこここ展(アトリエひこ)

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 目の前の具体的なモノをどう見るか。更にどう見えて、感じるかということはとても大事です。ガラクタであろうが、一般人作であろうが、名品、名勝であろうが、荒れた姿であろうが、それらは自分の奥底を流れるものと深く通じあい、互いがつながっていることを教えてくれます。

 多様な姿の道具屋の主たち。師であり、恩人のようにも思える。モノの佇まい、その響きの力で理屈抜きに問うてくる主。自分の日々の出会いの中で出会ったモノや人に物語を見出し、愛おしむ主。また、私たちの至った流れを見、庶民の暮らしや祈りの心を拾い出そうとする主。厳しい選択眼で周囲から惜しまれながらも、農の道へと歩んだ主。一切のこだわりなしで、自分の心を救うものだけに正直に反応していく主。皆さん自分の道をぎりぎりのせめぎあいの中で貫かれ、誠実にまさしくお宝を見せてくれている。各々は対極にあるようで、でも私には強く通じているように、勝手に感じています。

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「可能性の光」 その2

2013-10-26 | そこここ展(アトリエひこ)

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 自分の心を深く揺さぶってくるものがある、人がいる。それは常に具体的です。幼少期、思春期、学生、社会人と、その時の自分に大きく響きあってきたものは、丁寧に見ていくと大きくつながり、自分の中から外へ、そして歴史へと大きな流れとなり、今の思いとして成り立っている。与えられたひと時の生は、そんな心の底を流れる大切なものの上に据え直されて全うしてこそ、存るべき生のかたちなんだろうと思えます。言葉にするのは危ないことでもあり、自分の力不足もはっきりしていますが、すでに答えはそこ、ここに存るもので、それを丁寧に見つめ、改めて問い、感じ直しを続けること。そんなふうに単純、素朴で、愉しくもある日常の存りようが、全うするということなんだろうと思えます。

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「可能性の光」 その1

2013-10-26 | そこここ展(アトリエひこ)

11月23日から、東京・西荻窪のギャラリーブリキ星で行う展示

「そこここ 遊通して ひとつ -古道具と天衣無縫のものたちの試み-」にあたって、考えをまとめてみました。

長くて、すみません。ですので、分けて掲載します。

気が向いたところから、入ってくだされば幸いです。

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 この度縁あって、ブリキ星にて、私の古道具類と、アトリエひこという知的障がいを持った人たちの作品を置かせて頂こうと思います。これは来春ぐらいから始めたいと考えている場のご紹介と、それへの試みとしてふたつのモノを併せることで、見えてくるものをうかがいたいと思います。

 今この時、自分の行く方をどうしたらよいのか、多くの人が感じていると思います。どう取り繕っても自分しか出てこないのは思い知るところで、大したことは出来ないとは思われるのですが、ならばせめて、思いの整理はしておかないと、という気持ちであります。先のふたつは、私が三十歳の頃、今の時代、彫刻とは何なのか、解らなくなり作れなくなったときに立ち現れてきたもので、ここに大切なものがあると直感したものです。場の内容はふたつに限るのではないのですが、とりあえず今の私には、これらをきちんと捉えることから始めるのが大切であると思っています。

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夢の中へ

2013-10-18 | そこここ展(アトリエひこ)

こちらも、引き寄せられる空間が展開されています。

古典の好きな松本国三さんは、静かに文字を重ねていきます。

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お散歩?

2013-10-18 | そこここ展(アトリエひこ)

嶋谷歩美さんの絵です。

緑の中を歩いているような空気を感じます。

Photo

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