「災害に苦しむ民衆のために奔走したゲーテの洞察が思い起こされる。
一人の人間があらゆる『人生試煉のうちの/最も苦しいものを凌いで、自己を克服するとき』
──私たちは、『これこそ此の人の真骨頂だ!』と讃嘆すべきだというのだ」
「災害が打ち続き、人心が揺れ動く社会だからこそ、確固たる生命尊厳の思想と活力ある
希望の哲学、他者のために貢献する人間主義の連帯が何よりも大切だ」
「人間主義といっても、まず自ら手を差し出し、目の前の人の手を握ることだ。
傍らの人と支え合い、励まし合うことだ。そこから、すべてが始まる」
「今、私たちが要請されているのは『皆で共に生き抜く勇気』である。
そして、『未来の世代のために道を開きゆく勇気』であろう」
「東北出身の青年詩人・石川啄木は、日蓮大聖人の御振る舞いに深く学びながら、
論じていた。『この世界の最も堅牢なる城廓』は何か。それは『人の信念也』と」
一番、苦しんだ人ほど、一番、幸せになる権利がある。
一番、悩んだ人ほど、一番、偉大な使命がある。
聖教新聞 「随筆 我らの勝利の大道」より
明日 / 平原綾香
泣きながら聴いた。