なすがままに

あくせく生きるのはもう沢山、何があってもゆっくり時の流れに身をまかせ、なすがままに生きよう。

次世代DVD決裂

2005-08-23 19:18:26 | 昭和
次世代DVDをめぐってソニー方と東芝方が決裂した。お互いに自社の方式を譲る事なく、別々の方式で行く事が決定した。ユーザーの事をまったく考えてないメーカーのエゴに朝から腹がたった。エンドユーザーあってのメーカーじゃないか、これで新規DVDレコーダー購入希望者層の購買意欲はそがれた事だろう。
 この話を聞いて昭和51年発売のソニーのビデオデッキの事を思い出した。ビデオデッキはソニーの画期的な発明品だった、放送機器の専門メーカーでもあるソニーが家庭用に開発製造したビデオデッキだった。当時K無線にいた僕もソニーのビデオデッキを何台も販売した。かなりの高額商品だったが高級コンポを買う所得層にはよく売れた。ソニーの独占商品だった。その後ビクターがVHS方式でソニーに対抗してきた、「VHS対ベータ」の戦いだった。最初はソニーがリードしていた、それに対してビクターは家電各社にVHSの特許を無料公開し家電売り場にはVHSのデッキがあふれた。その後ソニーはベータ方式をやめVHSに鞍替えした。ソニーが敗れたのである。ベータのビデオデッキを買った人には大事件だった、それから数年後ベータ方式のデッキとテープは人々から忘れ去られた。規格統一しなかったメーカの犠牲になったのは消費者であった。次の犠牲者が販売店とセールスマンだろう。僕たちはお客にうそをついたのだから「いや、お客さん、ベータ方式はソニーの特許ですよ、VHSはベータに負けますから、ソニーにしたほうがいいですよ」と言って販売したのだから。30年前とメーカーの意識はまったく同じである、「あんまり消費者を愚弄するとひどいことになりますよ」とメーカに言いたい。今朝のニュースを見て同じ事を思った人はおおいはずである。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
SONY衰退かな (Miya)
2005-08-24 23:41:41
私もVHS、βの確執はよく知っていて、同じ気持ちです。メーカーのエゴはほんとに情けないと思います。ソニーって会社、昔は好きだったので、今回は昔のβで儲けを独り占めにすることが通用しないことを学習しただろうと期待していたんですが残念です。最近のSONYはいろんな分野で昔のソニーらしさが無くなっているようにかんじますね。
返信する

コメントを投稿