現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

2億円のフェラーリ

2008-12-23 20:47:54 | 社会問題
「格差社会」追記
ところで、名古屋の中心街、栄の一等地にある三越の
前身はオリエンタル中村。1975(S50)年に経営不振で
三越傘下にはいった。名古屋人は、今でもオリエンタル
中村時代のことを口にする。ビルの壁面には岡本太郎の
大壁画があり、正面入口にはカンガルーの像があったとか。

それが東京の三越傘下に繰り入れられたのだが、どっこい
土地とビルのオーナーは、オリエンタル中村。今の社名は
㈱オリエンタルビル。その社長が知る人ぞ知る日本一の
“フェラーリ愛好者”平松潤一郎氏。

なんとイタリアの名車フェラーリを8台も持っている。
そしてさらに、このほど、フェラーリ社に特注して、
世界に1台しかないフェラーリSP1なるものを2億円で
購入し、つい先日12/12にそのお披露目を行なった。
「趣味には“時間と情熱と金”の三つの要素が必要。幸い
その三つが調和した環境に育ち、社会人になると即、
フェラーリの1台目を買った」という。

就職難、内定取消しで泣いてる学生には、「???」の世界の
人だ。これから三越も、消費が冷え込み売上不振に陥るだろう
というのに、その土地とビルのオーナーは、イタリアを
フェラーリで豪遊している。「なんとか云ったりゃ」と云い
たいが、なんとコメントしたらよいやら。“格差社会”だ。

栄三越

2008-12-23 20:47:25 | プロとアマ
「格差社会」追記その2

この名古屋栄の三越には、私なりの思い入れがある。
S47年、私は千代田生命入社2年目で不動産部に配属
された。当時はまだオリエンタル中村百貨店だったはず
だが、もう三越との提携が決まっていたのだろうか。
このビルの増築部分を千代田生命が建て、三越に賃貸
することになった。その契約書の作成が私の初仕事だった。
それで三越の南西の一画は、少し外観が異なり、以前は
「千代田生命ビル」の看板もあった。

三越の南側は道路を隔てて安田生命所有地として長い間
空地になっていた。それが2005年、三越系列の専門店館
「ラシック」としてオープンした。先日行って見た。
高級な店ばかり。平日の昼日中、このようなところに来る
人は服装も違う。名東区あたりの高級住宅街に住む人たち
だろうか。生粋の名古屋人は隣りの松坂屋に行くから、
転勤族か東京贔屓の人種のような気がする。

まず駐車場からして、ベンツやBMWがずらり。レストラン
街は、ランチでも1,500円以上。見回せば女性ばかり。親子
づれの他は、一人で食事をしている人が多い。キャリア
ウーマンか。不況の中、こういう世界もあるのだ。虚無僧の
私には不似合いな場所だが、私も“金持ちラシック”振る舞い
気分はリッチになれた。


M-1グランプリ

2008-12-23 18:24:19 | プロとアマ
大学受験で必死のS君も「こればっかりは観る」という。
『M-1グランプリ』。車のレースかと思っていたら“漫才
選手権”とか。知らんかった。お恥ずかしい。

4489組の中から頂点に輝いたのは、NON STYLE。
ネーミングがいい。“型にはまらず、こだわらず”私の
信条そのものだ。(虚無僧のスタイルにこだわる私だが)

これまで関西での賞レースを総なめにしてきたそうだが、
東京では知名度も仕事もなかったという。優勝決定の瞬間、
石田明は男泣き。賞金1000万円もさることながら、夢を
手にするまでの努力と苦労は並大抵ではなかったようだ。

以前東京渋谷のNHK前の公園で、何組もの漫才コンビの
卵たちが必死に練習していたのを思い出す。通行人など
眼中になく、ただただ「しゃべり」に夢中。本当は、通行人
に聞いてもらいたいのだろうが、彼らのレベルでは、立ち
止まって耳を傾ける人はいなかった。

でもその姿は、街頭で尺八を吹く虚無僧の私と通じるものが
あって共感した。4489組ものコンビが、あのような努力を
積み重ねてきたのだ。「“本番で最高のしゃべりができるか”
より、“いつでもどこでも最高の演技がデキル”レベルにならな
ければ、優勝は難しい」といったようなコメントに、フムフムと
うなずく吾れであった。

クリスマス

2008-12-23 17:59:50 | 社会問題
今年のクリスマスは、“クルシミマス(苦しみます)、
サンザクロース(苦労す)”か。1週間前とはガラリと
様相が変わった。人出が少ない。例年なら名古屋
駅前は車も大渋滞なのだが。空のタクシーばかりが
長い列。“不況不況”と暗いニュースばかり連呼する
ものだから、財布の紐が固くなっているようだ。“便乗
貧乏”か。

“解雇・寮から退去、住む家なし”のニュースに、
ホームレスが市民権を得たようだ。名古屋駅のコン
コースにもホームレスが10人ほど、大手を振って?
のさばっている。平気で所かまわず立小便をする。
その後に腰を降ろすジ(地)ベタリアンの若者。
“知らぬが仏”。
この先いったいどうなるのか。“虚無僧”の生き方が
見直されるかな?


中村ぞう列車合唱団

2008-12-21 21:36:17 | プロとアマ
12/21 中村小劇場での『ぞう列車合唱団発表会』無事終了。
ところで「ぞう列車合唱団」って?私も知らなかったが、
戦争中、各地の動物園では、食料事情も悪く、また空襲など
で逃げ出しては危険とのことで、ほとんどの動物が殺された
そうな。名古屋の東山動物園でも、戦争を生き抜いたのは
279種961匹のうち、象2頭・チンパンジー1頭・鳥類が23羽
のみだったとか。

そこで戦後の復興と平和の象徴として、名古屋の東山動物園の
象を見るツアーが企画され、全国から1万5,000人もの子供たち
が列車に乗って、名古屋まで来たそうな。そのことが、TV
ドラマになり、また藤村記一郎によって「ぞう列車がやってきた」
という歌が作られた。そしてその歌を歌い継ごうという合唱団が、
これまた全国各地にできたようだ。その一つが「中村ぞう列車
合唱団」。

「子供たちの幸せと平和を守る」をモットーに掲げており、
「憲法9条を守る会」や民生、生協などの活動メンバーとダブって
いる。そこで、今日の公演も、「保育園の民営化反対」という
政治色がからめてある。踊りあり、歌あり、コントありの中で、
私が虚無僧姿で登場して「アメージンググレイス」と「コンドルは
飛んでいく」を尺八で吹くのだ。はてさて、前後の脈絡をつけるのに、
頭を悩ました。盛り立て役である。プロとしての存在感を示さな
ければならず、出すぎてもいけない。

「今日は会場は超満員、混んどるのォ、では今度はコンドルで」
とギャグを飛ばして、大いに面目を果たした。


年賀状

2008-12-20 08:41:53 | 社会問題
年賀状までが金券ショップで安く売られている。
誰が持ちこむのかと思いきや、郵便局(今は会社)の
社員だという。一人1万枚以上販売のノルマを課せられ
て、自分で買って、売れ残った分を金券ショップに売る
のだという。

今や若者はケータイで「あけおめメール」で済ますとか。
年賀状の需要は減っているはずだが、販売枚数は増や
している。民営化されて郵便局の社員も冬の時代か。

ところで、毎年正月になってから出していた私だったが、
今年は生まれて初めて、年内に300枚書いて出せた。
毎年、年末は餅屋でバイトだったが、その餅屋も大手に
押されて売れ行き不振とか、事業縮小でバイトの仕事は
ない。

不況の中、私にとっては、年賀状を出す時間とお金の
余裕ができた。年内に車も新しくなる。“最高にいい年”
として今年を締めくくれる。感謝感謝。

賃貸か分譲か

2008-12-20 08:14:13 | 社会問題
マンションの売れ行きがダウンしている。
私は今賃貸マンションに住んでいる。
3LDKで家賃10万(内1万は駐車場)。
一人で住むにはぜいたくな広さだが、将来
尺八の門下生が10人20人になって、家で
おさらい会やお茶会ができればと思って、
ここに決めた。

近くにどんどんマンションが建ち、セールス
がやってくる。「月々の返済額が6万。
今の家賃より安い」と勧める。しかしだ。
大地震でやられれば修繕費用は自分持ちだ。
その余裕は無い。それを考えれば、賃貸の方
が気楽なのだ。

地震対策

2008-12-20 07:55:28 | 虚無僧日記
あれは夢だったのだろうか。
夜中に、地響きを感じた。「来るな」と覚悟を決めて、
布団の中でじっとしていた。ずいぶん長い間揺れていた
ような気がする。やがて収まって、また眠ってしまった。
そんな経験(夢?) が 最近 続けて3度あった。
東海大地震と南海大地震がダブルでいつ来てもおかしく
ないという。夢の知らせなのだろうか。

地震対策もあって、使わない食器類はみな衣装ケースに
格納した。壊れてもいいような普段使う物だけを出して
あとは皆段ボールに入れた。
すると食器棚や本棚なども要らなくなってきた。捨てる
にも粗大ゴミは厄介だ。買わなければよかった。テレビも
冷蔵庫も要らない。戦後のS20年代に戻ったようだ。
いやいやもっと江戸時代にまで遡れば、ビニールなどの
不燃ごみも出ないのにと思う。
倒れるような物は何もない、ガランとした部屋こそ快適。
安心して眠れる。

自然への回帰

2008-12-19 23:16:15 | 社会問題
名古屋市内の街路樹が今美しい。銀杏がみごとに黄色く
色づいている。例年なら、葉が落ちる前に枝葉が伐り取ら
れてしまうのだが、今年は、伐採作業が遅れているようだ。
市の財政逼迫のためだろうか。請負業者は仕事が無くなって
困っていることだろうが、おかげで、輝くような黄色の街路樹
が楽しめれた。街路に面した家々にとっては、枯葉の掃除と
いう負担を強いられている。ご苦労さま。それぞれが痛みを
分けあって自然に回帰。これもいいことでは?

神田知事が尊敬する人物は、米沢藩主の上杉鷹山とか。
天明の大飢饉の中で藩の財政を立て直した名君だ。藩士の
リストラ策は“帰農”。なるほど、これから続出する失業者
は、農業、林業、漁業などの一次産業に従事させるべく、
国家的大事業を展開すれば、食料の自給率も上げられ、
一石二鳥だ。中国地方など、住民が離散し、荒れた田畑が
たくさんある。過疎地対策にもなる。いっそ首都機能の移転
話も復活したらどうだ。公共事業の需要拡大この上なし。

2011年人類滅亡

2008-12-19 21:20:55 | 社会問題
小学校教師が大麻、JR車掌が女子高生をトイレで強姦、
法の番人であるはずの裁判所書記官までが公文書を偽造
して金を着服。中国産を国産と偽る偽装などのニュースが
後を絶たず。もう世の中メチャクチャ。誰も、何も信じられない
世の中となった。

もう何十年も前に観たアメリカ映画。流星が地球に激突した
のか、空は厚い雲で覆われ、陽がささないため作物は実らず、
人類は飢餓に陥る。都市の機能は停止し、人々は家の周りを
有刺鉄線で幾重にも囲い、隣人とも喰うか喰われるかの私(死)闘
を繰り返す。ビルの屋上で栽培するわずかの野菜を奪い合うのだ。
着る物も無く、裏切り者が出ると皆でなぐり殺し、下着まで剥ぎ
取って、それをまた子供達が奪い合うというシーンだけが記憶に
残っている。
また、ウイルスに感染して、町中の人が皆 理性が働かなくなり、
父親が娘を犯すという映画もあった。

今「地球が止まる日」とか「感染列島」などパニックものの映画
が封切られている。
「太陽の黒点の異常、磁場の変化、地球の自転の停止などで、
人々の行動がおかしくなり、家庭・学校の崩壊、食料危機、金融
危機、国家崩壊の末、2011年には人類は滅亡する」というマヤの
予言も、現実味を帯びてきた。