現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

居合

2008-02-26 09:49:15 | 虚無僧って?
今日久しぶりに「居合」に行った。最近、行事が
重なって、長らくお休みしていた。
同期入門の石黒氏は、かれこれ2年、毎週まじめに
通って「初段」になった。

毎回12本の型を練習する。同じことを何度も何度も
繰り返す。自分ではできていると思っても、手足の
位置、角度、“間”逐一直される。

100回やれば、それだけの、1000回やれば、やった
だけのことが見えてくる。下にいる者には見えない
ものが、より上にいる者からは見える。より上の
視点に立つまで、何百、何千回の練習なのだ。

尺八にも共通する。

吸江寺

2008-02-25 23:33:32 | 一休と虚無僧
高知市吸江町に“吸江寺”という寺がある。
鎌倉時代に、夢窓国師が土佐へ隠棲し、若手
の指導育成のための学問所として建てたのが
始まり。吸江寺とは、禅の公案「吸尽す長江
の水」に由来する。
夢窓国師は、室町の世となって京に上り、
土佐の吸江寺は、廃寺となっていたが、江戸
時代になって、山内一豊によって再興された。

そして江戸時代半ば、宇治に黄檗山万福寺が
建てられた時、その子院として吸江庵が建て
られた。「室町時代にあった吸江庵の再建と
して許可されたのである。
問題は、本当に室町時代に宇治に吸江庵が
あったのかである。

江戸時代の半ば、この宇治の吸江庵に住む
人は、「朗庵(龍安)」と呼ばれ、尺八を吹いた。
そして室町時代にも、まさに一休の時代に
“朗庵”なる人物はいた。



飽食の世に乞食

2008-02-25 09:35:46 | 社会問題

朝起から帰る頃、漸く夜が明ける。
空き地に鳩の群れ。パンの耳が大量に
ばら撒かれている。それをついばんで
いるのだ。その100m先、ゴミ袋の口を
開けて中のものを取り出している女性
がいた。服装はごく普通だ。可燃不燃
の分別をしているのかと思ったら、食
べれそうな物を見つけて口に入れている。
おぞましい光景だ。

しかし明日は我身か。食料自給率30%台
の日本では、世界中で飢饉が起きたら、
日本人の6割は飢えるのだ。


立体駐車場内で死亡事故

2008-02-25 07:39:03 | 社会問題
立体駐車場に車を入れた時、車から降りて
上を見上げてゾッと寒気がした。はるか上
まで車が積み上げられていて、ベルトのよう
に回転する仕掛けだ。人が挟まれる予感を
感じたのだ。
そして昨日のニュース。中で点検作業をして
いる最中、車の出し入れの係りの人がスイッチ
を入れたため、作業していた人が挟まれて
死んだという痛ましい事故だ。

その人が知り合いだったことに尚更ビックリ。
この事件も起こるべくして起きた。“予知”しな
がら防ぎえなかったことに、無念の思いで
ある。すべては“定め”か。

吹き抜けの螺旋階段で事故

2008-02-25 07:22:42 | 社会問題
名古屋駅近くのホテルキャッスルプラザで、
吹き抜けになっている螺旋階段から乳児が
転落するという事故があった。
最近このホテルの前を通った時、何かが
転落する予感を感じて悪寒が走った。

当ホテルの支配人は「予想もしていなかった
事故」という。なるほど手すりが1メートル
あれば、大人でも転落することはないはずだ。
今回の事故は、母親が抱きかかえていて、
乳児がぐずって、手からすべり落ちたという。

ショッピングセンターなどでは、子供連れも
多いから、1フロアーごとにネットが張って
ある。

この事件は『予知せず、予防せず』だったが
事故は起きるべくして起きた。予知能力を
高める修行が求められる。

雪の日も朝起会

2008-02-24 08:30:01 | 心の問題
今年の冬は暖かい、と思っていたら、今朝
5時前、ドアを開けると冷気が肌を刺した。
車の上はうっすら雪が積もっている。道路も
ツルツルに凍っている。これでは車を出せない。
朝起会場まで歩いて行くこととした。歩いて
も10分。
こんな日は参加者も少ないだろうと思いきや、
ほぼ全員きている。80人満席だ。梅村責任者は
名古屋市の東のはずれから、高速を飛ばして来
られる。高速道路は閉鎖のはずだが、ちゃんと
みえていた。皆どうやって定時にこれたのか?

雨が降ろうが、槍が降ろうが、何ごともなく
毎日変わらずに来る先輩会友に脱帽。

過去の事績より歴史観を

2008-02-22 17:06:05 | 社会問題
日本史の必修化は是か非か あなたは外国人に日本の歴史や文化を聞かれてちゃんと答えられますか?(ニュース畑) - goo ニュース

歴史で何を学ぶのか? 
もう30年も前、大学教授が「日本史の学生に“源義経”って
どんなお経ですか?と訊かれた」と嘆いていた。戦後教育では
教科書に“源義経”は載っていない。“牛若丸”といっても
若い人は知らない。しかし、“源義経”を知っていても知らな
くとも、外国人との会話には関係ない。過去の事績や人物の
丸暗記だけでは通用しない。
「源氏物語や仏教、とりわけ禅について、あなたの理解する所を
聞きたい」と言ってくる。モスクワで『鈴木大拙』のロシア語訳
の本を手にした若者から「あなたはどう思うか」と聞かれ、
さすがの私も面食らった。
中国、韓国、東南亜細亜では「原爆は“善”」だ。さまざまな
歴史観の理解の上に、自分の意見が求められる。日本では
“歴史観”についての学習は全くなされていない。歴史といえば、
「偏った歴史の詰め込み教育」となっていることに問題がある。

盲導犬の糞の始末は?

2008-02-22 07:53:14 | 虚無僧って?
朝起き会に行く途中の道で、時々犬の大きな
糞がある。いつも決まった場所だ。近所の人
の話しでは、「白い杖を持って犬の散歩をして
いる人だ」とのこと。疑っては悪いが、私も
二、三度見かけたことがある。杖は持っているが、
使わずにスタスタ歩いている。目は見えている
ようだ。弱視なのか。犬も盲導犬ではないようだ。

盲導犬の糞尿の始末はどうしているのだろう。
自分がその場に直面したら、どうするか。こう
いう場面で試されるのだ。

相田みつおの講演でも「町をきれいにと誰でも
判っているが、道に落ちている煙草を拾うことは、
なかなかできない。仏教は頭で理解するのでは
なく、実践して体得するものです」と。はい、はい。
ハイは“拝”と書くらしい。仏の教えに“拝”です。

今日漸く、犬の糞の始末を“してあげる気”に
なれた。いや“させていただいた”。


宗次ホール その2

2008-02-21 22:44:37 | 虚無僧日記
3/20(木・祝)宗次ホール・コンサートのための
リハーサルがあった。事務裏方は、昨年の暮れ
忘年会に呼んでいただいた岡崎シビックホールの
小野さんはじめスタッフの方々。司会は東海ラジオ
の深谷さん。笹野さんの取り巻きのすごさに脱帽。
笹野さんを紹介してくれたのは、慶応中等部以来の
同級生竹内氏。彼は浜松に住み、ヤマハに勤め、
永年コンサートの企画に携わってきた。彼も大鼓で
私と共演する。

演奏プログラム
1.春の海    筝:笹野大栄  尺八:牧原一路
2.さくら変奏曲 筝:笹野大栄  
3.滝落ちの曲  大鼓:竹内明彦 尺八:牧原一路
4.とおりゃんせ 筝:笹野大栄 
5.鹿の遠音   尺八:牧原一路
6.千鳥の曲   筝:笹野大栄  尺八:牧原一路
 
  



3/20 宗次ホール

2008-02-21 22:07:38 | 虚無僧日記
3/20(木・祝)宗次ホール主催のランチタイム(11:30~12:30)
コンサートに出演させていただくこととなった。
宗次(むねつぐ)ホールはカレーのCoCo一番の社長が
「一流の音楽を年間500公演、低価格で提供する」との
意気込みで栄のど真ん中に建てたホール。座席数300の
民間のホールとして、なにかと話題になっている。

クラシック専門のホールだが、筝の笹野さんの積極果敢
な売り込みで、純邦楽では初の公演となった。
「一流の演奏家しか公演を認めない」という宗次ホール
に出演させていただくことは、ほんとに栄誉なことだ。
こんな機会を与えたくれた笹野さんに感謝。