現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

10/30  (つづき)  法縁

2010-10-31 10:17:34 | 虚無僧日記
10/30 夜10時近くなって、「月の砂漠」を 本曲風に
アレンジして吹いていた時、「今のは『月の砂漠』
ですか」と、品の良いご婦人が 寄ってこられた。

「以前、テレビ(NHK)で見て、一度お会いしたかった」と。
お父様が、琴古流の尺八師範をされておられた由。
そして「『鹿の遠音』を お願いします」と言われ、
心こめて吹かせていただいた。
「父を思い出して、涙が出ました」と。私にとっても、
うれしい感動だ。

父君は『阿字観』などもよく吹いておられたとのこと。
尺八の曲名までご存知とは驚いた。

まさに法縁。父君の霊が、引き寄せていただいたかの
ようだ。過分にご報謝をいただき、疲れも吹き飛んだ。

10年前、虚無僧に成り立ての時、「得度受戒していない
者が、袈裟を付け、僧の格好をして、布施をいただく
のは詐欺行為か」との迷いがあり、京都明暗寺を訪ね、
平住住職に教えを請うた。

その時、「あなたが、人を騙そうという心でなければ
良いではないですか。尺八を吹いて、仏性を目覚め
させ、そこで “ 法縁 ” を結んでいただく。これも
“布施行”です」と。その言葉の意味が、ようやく
判りかけてきた。私は、こうした出逢いを求めて、
“十字の街頭で尺八を吹く”。それはまた「一休の
心に通じるものだ 」と。


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