現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

吉展ちゃん誘拐事件

2009-06-22 06:47:09 | テレビ・映画・芸能人
『刑事一代』平塚八兵衛の事件簿。第2夜は「吉展ちゃん事件」と
「3億円事件」。どちらも私は鮮明に記憶している。

「吉展ちゃん事件」は昭和38(1963)年の事件。犯人は、2年後に、
別件で逮捕服役していた小原保と判明した。福島県を代表する
民謡「会津磐梯山」の歌詞「小原庄助さん」で、県が観光に力を
入れている矢先、福島県にとっては「小原」はマイナスイメージ
となってしまった。

「吉展ちゃん事件」では、警察は、身代金引渡しの時、犯人を
捕り逃がし、金も取られるという大失態を犯した。

そしてこの事件の直後、「狭山事件」が起きた。女子高校生が
殺された事件だ。有力容疑者が自殺死亡したにもかかわらず、
警察は「吉展ちゃん事件」の汚名を晴らすべく、生きた犯人を
捕まえなければと、石川一雄を逮捕する。これも冤罪事件だ。
石川一雄は1994年に仮釈放されているが、“無罪”を主張して
再審請求中である。

「刑事一代」でも、年功序列や肩書き、面子などがいかに
捜査の妨げになっているかを一応描いてはいる。平塚八兵衛
以外はみな無能にも見える。気骨ある男への憧れもあるが、
平塚八兵衛が、暴力的な取り調べで自白を強要したことが
問題にされていることは隠されている。



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