現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

臨床宗教家

2018-01-11 22:09:16 | 虚無僧日記

東北大学では、宗教の違いを超えて、死期が迫った患者や遺族への

心のケアを行う「臨床宗教師」の資格制度創設を目指すという。

ある調査で「死に直面したときに心の支えになる人」の回答は、

「配偶者」が約7割、「子供」が約6割に対し、「医師」が約2割で、

「宗教者」は4.2%に過ぎなかったそうな。そもそも日本人は信仰心が薄い。

「僧侶は葬式を行う人とのイメージが強いから、まだ生きているうちに、

僧侶が現れるのは “縁起が悪い”と嫌われる。

仏教は宗派によって、説くことが 真逆だから、患者の心にフィットするか

どうか。

死後の霊界や来世の生まれ変わりを信じない人には、禅宗。

信じる人には真言密教。極楽往生を願う人には、天台宗か浄土宗、

浄土真宗。

とかく僧侶は、自説を押し付けるばかりになりがちだ。

「死にゆく人に必要なのは、話を聞いてあげ、心に寄り添ってあげること」

 

実は今、私のパートナーが死と直面している。余命半年と覚悟して、

すべてを受け入れている。不安も悲しみも、怒りも嫉妬もない。

仏の悟りの境地に達している。

毎日、側に寄り添っている私の方が癒され、仏の高みに引き上げて

もらっている。

 



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