現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

昭和39年年は邦楽界に革命が起きた年

2021-06-11 23:16:16 | 虚無僧日記

昭和39年、東京オリンピックの年。尺八界は劇的に変革します。

まず「日本音楽集団」が旗揚げ。琴、三味線、尺八、笛、太鼓、琵琶など流派を超えた和楽器奏者が集まり、三木稔、長澤勝利等、洋楽系の作曲家による現代曲が次々に演奏発表されます。その中心的存在になったのが、堀井小二朗に影響を受けて7孔尺八の宮田耕八朗でした。

NHK FMでは「現代の日本音楽」という番組がスタートし、諸井誠、武満徹、一柳慧といった前衛的な現代作曲家もこぞって和楽器を使った曲を作曲、放送されます。

また、都山流の山本邦山、琴古流の青木静夫(後に鈴慕)、そして海童道(わだつみどう)の横山勝也の三人が「尺八三本会」を結成。杵屋正邦や洋楽系の作曲家による現代曲を次々に発表。それまで、流派が異なる尺八家が同じ舞台で演奏することはあり得ませんでした。都山流などでは「除名」と噂される世界でした。

 

 


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