現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八の未来

2016-09-28 10:52:57 | 虚無僧日記

大橋鯛山氏が『60才からできる尺八でメシを喰う方法』という本を書いている。

その中で「ここ20年での劇的な変化」として

1 カルチャー講座でしか入門者が来ない

2 女性がものすごく増えた

3 外国人、それもアジア地域でも尺八を吹く人が増えた

4 六十すぎての入門者が増えた

5 絶対数としては入門者が激減している

私も実感している。

それで、「今までのような高い値段では尺八は売れない」と。

 

今 私は ネットオークションで 1万円台で尺八を入手している。

木管やプラ管も 5,000円で 入手できる。

今は 尺八を習いたいという人には ラッキーな時代となった。

かつては、弟子に 数十万から百万で尺八を売って、その3割が

師匠の懐にはいった。今は、弟子は勝手にネットで購入してしまう。

師匠にとっては由々しき問題だが、そんなことやっていたから

入門者が居なくなったのだ。

今や家元制度は崩壊した。

大橋鯛山氏の記憶力はすごい。これまで尺八界を支えてきたのは

「学生邦楽出身者」として、数十人の名を挙げている。

明治大学の佐野鈴霏、船明紫雲、東京電機大の坂田誠山、永瀬憲治、

東大の山戸明盟、中央大学の高橋龍童、香川一朝、難波竹山、

青山学院の三橋貴風・・・・となつかしい名前が並ぶ。そして

私の名も「慶應大学=牧原一路」と。

この人達の長所は「尺八の技術にとどまらず、大学で培った広い視野、

ビジネスの知識、バランスの良い思考などなど・・・・」と。

そうなのだ。尺八教室を新ビジネスとして成功させるには、と

毎日試行錯誤、思案している私でござる。

 


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