現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

6/26 「ハーメルンの笛吹き男」の伝説

2021-06-26 15:48:28 | 虚無僧日記

今日6月26日は、ドイツのハーメルンの町に笛吹き男が現れて、町中の子供達を連れ去った日。

ドイツ、ハーメルンの町の伝承

1284年6月26日、カラフルな色の派手な衣装をまとった男が笛を吹きながらやってきた。すると、その笛の音に引き寄せられて家々から子供たちがぞろぞろ出てきて、彼の後に着いて行った。そして130人の少年少女たちが町の外に出ていき、二度と戻ってこなかった。

この話は、1300年頃にハーメルンのマルクト教会にのステンドグラスに描かれたのが最初。

以降、グリム童話等で脚色され、日本にも伝わった。日本では、次のように語られている。

ハーメルンの町で鼠が大繁殖し、人々を悩ませていた。ある日、派手な服を着た男がやって来て、「鼠を退治してあげよう」と。それで、町の人々は彼に報酬を約束して、鼠退治を頼んだ。すると、男が笛を吹くと、町中の鼠が集まってきて彼の後に続いた。男は笛を吹きながら川の中に入っていくと、鼠も続いて川にはいり皆溺死してしまった。ところが、鼠を駆除したのに、町の人々は約束を反故にして報酬を払わず、男を町から追い出した。

そして6月26日の朝、大人たちが教会に集まっている間に、男が町にやってきて、笛を吹くと、町中の子供たちが笛の音を聞いて彼の後に続き町の外に出ていった。男は郊外の山の中腹にある洞窟の中に子供たちと入っていき、出てこなかった。驚いた町の人々は、彼に謝り、報酬を払って子供たちを取り返した。

と、いわゆる❝勧善懲悪❞の話になっている。嘘をついてはいけないという教訓話だ。

実は私は子供の頃、この話を絵本で読んで異常な興味を覚えた。そしてある日、家の前に虚無僧が現れた時、私は虚無僧の後に続いて隣町まで着いて行った経験がある。そして大人になって虚無僧をしながら、いつもハーメルンの笛吹き男と自分をダブらせる。私の尺八で何人の子供たちを引き寄せられるだろうかと。

私の尺八にはそれだけの力がある。無ければならないと。

 

 


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