小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

ジョディー・フォスターの  「羊たちの沈黙」

2007年10月08日 | 映画
    
 
              
 小父さんのため録りナンバーから1991年アメリカの「羊たちの沈黙」をやっと観た。「フライトプラン」で好演したジョディー・フォスターが印象的だったし、この作品はアカデミー賞の作品・監督・主演女優・主演男優賞といった主要部門を独占したというんで頑張ってテレビにかじりついた。

  <ストーリー>
 「大柄な白人女性が皮を剥がれて殺される凄惨な事件が多発していた。『捜査』に行き詰まったFBIは訓練生クラリスに、自らの患者を9人も惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め犯人像を割り出すという命令を与える。 紳士で知的な殺人鬼レクター博士。この極端な二面性をもった役柄をアンソニー・ホプキンスは実に魅力的に演技。ジョディー・フォスター演じる純粋で実直なクラリスとレクターとの人物対比は秀逸だ。後半に登場する狂気の染みついた犯人の家はその情景描写だけで十分に気味悪く、そこでの緊張感あふれるクライマックスシーンはまさに映画の醍醐味である。サイコ・サスペンス映画として1つの頂点を極めた作品である。(ビーンズおがわAmazon.co.jp」

   
 

 まだFBIの学生であるジョディー・フォスターが、まばたきひとつしない凶悪終身刑犯罪者のアンソニー・ホプキンスに「(FBIになった訳を)高級バックに安物の靴、君は田舎から逃げたかったのか」とからかわれたりしながらも、何回も面談するうちに、凶悪犯から反対に尋問を受けるような中から、猟奇事件の『捜査』の手掛かりを引き出していく。無垢で一途なFBI訓練生と捜査方法のすべてを知り尽くしている凶悪犯とのやりとりを中心に、はらはらしながら見入ってしまった。二人の間には、友情でも紳士協定でもないひとつの呼吸ができたようだ。推理や洞察力もあふれるニヒリな精神科医の受刑者アンソニー・ホプキンスが、これでもかこれでもかと魅せてくれる。この凶悪犯をそれまで、誰ひとりとして、自由に扱えなかったのだ。

                 
   
 

 「ジョディー・フォスター自らを語る」では、出演のきっかけを、本を読んでほれこみ、だめもとでと監督にロサンゼルスからニュヨークまで会いに行き、自分の考え方をまくし立てて売りこんだという。いつ、フォスターの身に危険が迫りはしないかと、観ているものもどきどきするが、フォスター自身も撮影中ずっと怖かったと。演技での話し方の特徴は、自分で決め短縮形を使わず正しく話す(西バージニアなまりの)役づくりをしたら、ホプキンスが即興で(下手ななまりの話し方を)真似したので、からかわれたと思い、ものすごく腹がたったが、その屈辱感がうまくFBI訓練生と凶悪犯の演技と重なってよかったとか。アカデミー賞の受賞後のパーティーでは、皆抱き合い、笑い、叫びまわってお祭り騒ぎになったそうだ。

ジョディー・フォスターが若い、29歳の時の作品だ。



The Silence of the Lambs - Trailer
 
 

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