小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

100分de名著 「放浪記」林芙美子 / NHK Eテレ

2023年07月04日 | テレビ
 この番組、分かり易いのを選んで時々観ているが、昨晩の1回目でいっぺんの虜になった(笑)。

 なんでも森光子さんが主演して2000回以上の公演をやった「放浪記」は脚本・菊田一夫、演出・三木のり平でつくり上げたもので劇中の芙美子は、とても愛すべき人物で、チャーミングで庶民派、百人いたら九十人が愛せるタイプだそう。

 だが、今回の解説・作家の柚木麻子さん(林芙美子の大ファン)によると原作の芙美子は優等生でなく、ユーモアとバイタリティにあふれて、ふてぶてく世の中て啖呵を切るような人物なんだとか。作家として成功した後の芙美子はかなりのワルなんだそうだ(笑)。

こんなポエムがあるんだって!

  富士を観た
  富士山を見た
  赤い雪でも降らねば
  富士をいい山だと賞(ほ)めるには当たらない

  あんな山なんかに負けてなるものか
  汽車の窓から何度も思った回想
  尖った山の心は
  私の破れた生活を脅かし
  私の眼を寒々と見下ろす。(中略)

  富士山よ!
  お前に頭を下げない女がここにひとり立っている
  お前を 嘲笑している女がここにいる。(後略)


 富士山をいつもブログに載せてあるKUMIさんmarboさんごめんなさい。私は「そうだ!」とは思っていませんので・・・(笑)。でも今回放送の「『悪』の魅力」に興味を湧きたてられました。次回以降は、「お人好しの嫌われ者」「旅と食で生き返る」「『女流文学』を解き放つ」とつづくそうだ。

 久々の小説も読んでみよう。


  

100分de名著のHPはこちら  名著131 「放浪記」林芙美子
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