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小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

 『許されざる者』(2013年の映画)

2013年09月29日 | 映画
概要
1992年に公開されたクリント・イーストウッド監督・主演による西部劇映画『許されざる者』が日本の時代劇映画としてリメイクされる。アカデミー賞作品賞受賞作が日本映画としてリメイクされるのは、今回が初めてである。主演は『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ渡辺謙が務める。

今作では、オリジナルの設定と同時期の明治時代初期の蝦夷地を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び賞金稼ぎとして戦いに身を投じるさまを描く。

本作の企画は2011年5月、李監督らによりオリジナル作の著作権を持つアメリカの映画会社・ワーナー・ブラザーズに持ち込まれた。同年8月に渡辺謙の主演が内定、同年11月にワーナーとイーストウッドから製作許可が下り、脚本執筆が開始された。2012年6月に李監督の脚本が承認され、最終的な製作許可が下りた。

撮影は2012年9月22日に阿寒湖で開始され、10月1日から11月27日まで上川町に設営されたオープンセットを中心に北海道でのオールロケが敢行された。

キャッチコピーは「人は、どこまで許されるのか。」。

キャスト
釜田十兵衛:渡辺謙主人公。オリジナル版のウィリアム・ビル・マニー(演:クリント・イーストウッド)にあたる。馬場金吾:柄本明十兵衛の相棒。オリジナル版のネッド・ローガン(演:モーガン・フリーマン)にあたる。沢田五郎:柳楽優弥十兵衛とともに賞金首を追うアイヌ出身の青年。オリジナル版のスコフィールド・キッド(演:ジェームズ・ウールヴェット)にあたる。なつめ:忽那汐里遊女。堀田佐之助に斬りつけられ、心に大きな傷を負う。オリジナル版のディライラ・フィッツジェラルド(演:アンナ・トムソン)にあたる。お梶:小池栄子年長の女郎。オリジナル版のストロベリー・アリス(演:フランシス・フィッシャー)にあたる。秋山喜八:近藤芳正女郎宿を兼ねた酒場の主人。なつめ・お梶の雇い主。オリジナル版のスキニー・デュボイス(演:アンソニー・ジェームズ)にあたる。北大路正春:國村隼長州出身の勤皇の志士。オリジナル版のイングリッシュ・ボブ(演:リチャード・ハリス)にあたる。姫路弥三郎:滝藤賢一小説家。北大路正春の腰巾着。オリジナル版のW・W・ブーシャンプ(演:ソウル・ルビネック)にあたる。堀田佐之助:小澤征悦元仙台藩士の開拓民。堀田卯之助の兄。オリジナル版のクイック・マイク(演:デビッド・ムッチ)にあたる。堀田卯之助:三浦貴大堀田佐之助の弟。オリジナル版のディビー・ブンティング(演:ロブ・キャンベル)にあたる。大石一蔵:佐藤浩市警察署長。オリジナル版のリトル・ビル・ダゲット(演:ジーン・ハックマン)にあたる。

  

スタッフ
監督・アダプテーション脚本:李相日
音楽:岩代太郎
原作:デイヴィッド・ピープルズ著・ワーナー・ブラザーズ製作映画「許されざる者」
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
製作:久松猛朗
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、石田雄治
Co.エグゼクティブプロデューサー:由里敬三、鳥羽乾二郎、佐々木史朗
プロデューサー:久保田傑、高橋信一
ラインプロデューサー:押田興将
撮影:笠松則通
照明:渡邊孝一
録音:白取貢
美術:原田満生、杉本亮
装飾:渡辺大智
編集:今井剛
衣装デザイン:小川久美子
ヘアメイク:橋本申二
スクリプター:杉本友美
キャスティングディレクター:元川益暢
助監督:久万真路
制作担当:金子堅太郎
制作プロダクション:日活、オフィス・シロウズ
製作・配給:ワーナー・ブラザース映画 (ウィキペディア)




『ALWAYS 三丁目の夕日』に出会って、しばらくは無茶苦茶に映画館に通ったが、レートショーが安いのでよく利用していた。終映はほとんど深夜で、デート連ればかりのところを1人エレベーターで一緒に下りるのが体裁が悪いので、上映の終わり頃にはもう席を立ち、一番後ろから映画が終わった途端にエレベーターにかけ込み、帰宅したものだ。

 ある人に「映画はエンディングロールこそが重要だ」と言われことがずっと頭ににあった。この『許されざる者』なんかエンデイングロールが終わって明るくなっても、まだ余韻を味わっていたかった。

 そうだな、山登りが好きな人はそんな光景がたくさん出てくる。まるでウエスタンみたいなシーンもあり、映画館で2度も観た『硫黄島からの手紙』もふと思い出し、少し娯楽的な要素もあり、小父さんはど素人だが、「その台詞ってちょっと変じゃない」と思ったり、「下手な芝居だ」と感じたところも一部あったが、なんて言ったって渡辺謙、柄本明、佐藤浩市の圧倒的な存在感には魅せられた。

 今、こうやって資料を見ていて、少年と象の映画でたちまち有名になった柳楽優弥が確認できたし、小父さんが応援している山口百恵の次男の三浦貴大も解った(笑)。サワコの朝で主演の渡辺謙氏が、雪の中の撮影でのことだろう「まだ撮り直しをしなければいけないのか~!」とぶち切れたそうだが、そんな過酷な環境がいくつもあった。今、ネット上でちらりと読んだが、何もないロケ地で夜はみんなで酒を飲みながら監督のことを愚痴っていたとは佐藤浩市氏。とても厳しい監督らしい。

 これはクリント・イーストウッドの西部劇映画『許されざる者』も絶対観なくては!
小父さんは、前に建設会社に勤めていたが、エンディングロールでは○×建設という名が3~4社出てきた(笑)。たぶんいろんなセットを建てたんだろう。ワーナー・ブラザース映画 はお金のかけ方が違うね。

 謙さんの名演技とスクリーンのバックグラウンドに見入っていたと言うことだろう。はっはっは、今、出演者の写真を見てきた。テレビ「半沢直樹」の近藤直弼 役、映画「クライマーズ・ハイ」の 神沢周作 役で頼りなさそうな役柄を演じていた滝藤賢一(36歳)がここでも気のめっちゃくちゃ弱そうな小説家・姫路弥三郎として出ていた。トレードマークの持味を持っている人は得だな~(笑)。実年齢も若いんだ。
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6 コメント

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小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2013-09-29 19:26:27
渡辺謙との出会いはNHKの大河ドラマ、「独眼竜正宗」だと思いますから、20年以上前になりますかね。
その後は白血病との戦いで、再発もありましたが見事に克服され、世界を股にかけて活躍されているのは喜ばしいかぎりです。
かつて黒澤明監督の常連だった三船敏郎という大物俳優がいましたが、その後の俳優は少々小粒になったように感じていました。
山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」は映画館でしっかり観ましたが、久しぶりに大型俳優が現れたとの思いでした。
たまにしか映画館に足を運ばない私が言うのもおこがましいですが、映画はエンディングまでが作品ですから、見逃さないようにと思って、館内が明るくなるまで席に座っています。
返信する
颯颯(さっさつ)さんへ (小父さん)
2013-09-29 22:53:59
世界の黒沢に世界の三船と歌われていましたね。

三船敏郎は『天国と地獄』のあたりでは、ぐぐぐっと迫ってくるものがありましたが、
確かに存在感はありましたけど、何だか一本調子な印象が残っています。

退職の前後に『酔いどれ天使』『七人の侍』、『椿三十郎』、『黒部の太陽』などは観ましたが、まだ彼の本当の価値を理解してないように思います。

片や、渡辺謙は『ラヂオの時間』なんて最後に出てくる超大型トレーラーの運転手のチョイ役でしたが、
ラストサムライ 、SAYURI 、明日の記憶 、硫黄島からの手紙 、沈まぬ太陽、インセプション と存在感がどんどん大きくなって行きますね。
そしてテレビインタビューではいつも謙虚なのがとてもいいです。

この間テレビで話していたのは、あくまでも日本の俳優であることを大切にしていると、英国人俳優を例に出して話していましたね。

それと、その映画ごとに自分のすべてを投げ売って挑んでいるような印象を彼から受けるんです。
日本の売れっ子は、テレビや映画を掛け持ちで器用にこなしていると感じます。
ある意味で彼は不器用なんじゃないかと思いますが、
その演技には心打たれるものがあります。

この映画では、正にクリント・イーストウッドを演じているなと思ったものです。

「沈まぬ太陽」の本は必至で読みましたが、渡辺謙以下、映画スタッフは、よくもまあ、あの長編小説を限られた映画の中でうまくまとめたなあと感心しました。
あの映画には途中休憩(インターミッション)もありましたっけ。

>映画はエンディングまでが作品ですから、

へへへ、上に書いているある人とは貴兄のことです。
返信する
リメイク (pinky)
2013-09-30 23:30:42
こちらからも、こんばんは!

さっきまで、クリントイーストウッド主演の「許されざる者」を観ていたところです。
確か、以前にも観たことがあったことを思い出しました。

これが、渡辺謙さん主演の物語に変わるなんて
どんなふうになっているのか興味津々です。
「あまちゃん」でも人気だった遠藤賢一さんも出ているんですね。
あの物書きの役~
どこか頼りなげな役柄が多い彼ですが、出身は
あの仲代達也さんの「無名塾」ですから、演技は筋金入りだと思います。
あのくくくりくりと下目がどんな演技を見せるのか楽しみです。
返信する
pinkyさんへ (小父さん)
2013-10-01 00:07:13
こちらからも、こんばんは!(笑)

>さっきまで、クリントイーストウッド主演の「許されざる者」を観ていたところです。

あれ~っ、今日テレビでやっていたんですか!!!

テレビ東京で11日(水)、BSジャパンで13日(金)放送の録画なのかな?
DVDかな?
う~ん、これ観てみたいです。
設定はよく似ていますね。
北海道が舞台なので少し作りかえてはいたようですが・・・。

映画を観ていて渡辺謙氏がクリント・イーストウッドに重なりましたね。
風格、存在感ともあります。

遠藤賢一氏、クライマーズ・ハイでは堺雅人氏といっしょに日航ジャンボジェットの墜落現場の取材に入るんですよ。
新聞社の本社とのやりとりも合って混乱して気が狂い
終いに交通事故に会って死んでしまうんですね。
あれで脇役でも一回で覚えてしまいました。

彼が「無名塾」にいたことは、上の記事にリンクをつけて
初めて知りました。
真木よう子さんと同期だそうですね。

>演技は筋金入りだと思います。

いや、私も今更ながら納得しています。
もの書きの姫路弥三郎 役も特異な存在です。
返信する
Unknown (shinkai)
2013-10-01 00:57:02
こんにちは! 私はかなりの映画好きなのですが、余り日本映画は見ておりませんで、でも渡辺健さんは知っていますし、 「ラスト・サムライ」そして「硫黄島からの手紙」のDVDを持っています。 そう、存在感のある素敵な俳優さんだと思います。

先日のヴェネツィア映画祭に渡部健さんが来られた、「許されざる者」という映画らしいと知り、どんなのかと思っていたのですが、有難うございます! そうですか、イーストウッドのリメイクなのですね。
嬉しい! どちらも見ないと!!
イーストウッドも大好きで、彼の映画もかなり見ている筈なのですが、これは見ていないと思うので、まずDVDを探さないと。

こちらの友人達とちょいちょい映画を見に行くのですが、シニア料金は5.5エウロ、ふかふかのシートでやはり映画館で見るのとDVDで見るのとは違いますね。

そうそう、面白かったのは先日友人宅でDVDを見ようと言う事で行きましたら、なんだったと思われます?
新藤兼人監督の「裸の島」、フランス版DVDだったのですが、ははは、あれは台詞がないので皆OKでした。

返信する
shinkaiさんへ (小父さん)
2013-10-01 10:25:48
おはようございます。
へーっ、映画もお好きなんですか。

私はミーハーでありたいから(笑)、 ジョニー・デップ とアンジェリーナ・ジョリーがヴェネチアで映画を撮ったと言ったらいの一番に駈けつけたい方ですが、
クラシック映画は好きですね~。
第一テンポが私の感覚にぴったり合います。
NHKBSプレミアムの13時からはそんな映画が多いです。
そのほとんどは録画して、気が向いた時に観るというようなスタイルですが。

「ラスト・サムライ」のDVDは安くて売っていましたので(笑)、持っています。
「硫黄島からの手紙」は梯(かけはし) 久美子の栗林中将のことを書いた『散るぞ悲しき』本も強烈な印象を持って読み、いっしょに東京でも映画を観た兄貴(84歳)にも送ったものです。
そうそう、サウンドトラック版を買ってよく車の中で聴いていました。

そうか!ヴェネツィア映画祭っでお近くなんですね。
渡辺謙の映画もいくつか観ましたが、この映画を観ながら時々イーストウッドに見えましたね。
想像ですが、彼自身、そんなことも意識して撮っていたような気がします。
「硫黄島からの手紙」の撮影中は、上述の『散るぞ悲しき』を手から離さなかったと言っていましたね。

あら、映画館はふかふかのシートなんですか!

いつだったか、日本の映画監督がチネチッタ(Cinecittà)を訪問していたのが印象に残っています。
今やCG大流行りの時代に何でもセットでやるとか。
最近ではソフィア・ローレンも出てきた華やかなミュージカル『NINE』はこの撮影所が舞台だったんでは・・・?

新藤兼人監督の「裸の島」ってやはり昼にちょっと観ましたよ。
あれは録画してなかったと思います。
残念!
フランス語で話すんですか!?
「キャスト2人・スタッフ11人、500万円の低予算で製作された。1961年にモスクワ国際映画祭グランプリを始め、数々の国際映画祭で受賞、世界60カ国以上で上映された。興行的に成功、近代映画協会は解散を免れた。」
って今初めて知りました(笑)。
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