連日の猛暑が続いている。夏にはいささか自信があった私も、この暑さにはお手上げの状態である。
湿気がなければ過ごしやすいのだが、日本の夏は日中外を歩くと必ず垂れるほどの汗をかき余計に熱さを感じるのだと思う。
冷房の効いた部屋で一日中過ごせば暑さは感じないが、そんな都合のよいわけには行かず勢い汗をかき、帰るとシャツを着替えることの連続で、どうにも仕事のペースは落ちてしまう。
こうなったら思い切って暑い内は仕事をせず、皆で休んだらどうだろう?
フランスの有名なバカンス法は1936年に制定されている。
当時は労働者階級に2週間の有給休暇をとらせるよう制度が創られたが、現在は5週間の連続有給休暇が保障されている。
8月はパリにはほとんど人がいなくなるというわけだ。
元々この法律はヒットラーが活躍した不況の時代、景気回復、不況脱出を目的として制定され、当時はフランスの旅行客は一挙に4倍に増え、景気回復に一定の役割を果たしたと言われている。
写真は、時代が下って1960~70年代フランスは、南仏ラングドックルシオン地域に労働者のためのリゾートを国家プロジェクトで造ったが、州都モンペリエの近くのグランドモットのハーバーとリゾートマンション群である。
恵まれた環境に素晴らしい海の施設が出来ていて、1ヶ月近くの休暇にも十分対応できる。
日本のように、ゴールデンウイークとかシルバーウイークとか盆、正月と言うように何か義務として、移動するような短期間の休日より、一挙に1ヶ月を休むほうが様々な経済的、その他のメリットがあるのではないかと思う。
日本でも一時期多くの自治体で、グリーンツーリズム研究がされ集中休暇の法制化が試みられたがその後どうなったのか良くわからなくなってしまった。
景気回復のために成長経済の必要性が言われており、民主党はじめ政治家の皆さんもそれに言及されることが多い。
何も先端的な企業のみが成長経済を創るのではなく、公共的な政策や税金等の扱いの方法により、幾らでも成長経済は創れる例がある事を、この暑さの教訓で政治家や官僚諸氏に学んで欲しいものである。
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