昨日、今年になってオープンした新横浜駅ビルの中を見る機会があった。
以前から工事が続いていたのでどんな内容か楽しみではあったが、車でアプローチすると敷地廻りの動線が混雑しており、人が立って誘導をしていた。
地下2階の駐車場に着くとそこには機械式駐車場が並んでいたが、全部人がついて、駐車券の挿入や機械の運転を行っている。
複雑な機械なのでわからない人が多いのだそうだが、せっかくの機械化もこれだけ人力を使うとなるともったいない話である。
建物は19階建ての四角い建築でキュービック・プラザという名前だそうだ。
2階が新幹線と横浜線の駅コンコースとなっており、他は10階まで商業施設である。
各階の半分はキーテナントのビッグカメラが入り他を個別のテナントが使用しているので何か狭苦しく感じる。
10階から19階がアトリウムを持ったホテルで、やや定番となったフロア構成ではあった。
瀧社長 みなとみらい駅情報パネル 東京駅天地創造ステンドグラス
情報化社会の新しいコニュケーション施設として駅空間の活性化に取り組んだのはNKB日本交通文化協会の瀧久雄社長であった。
最近はグルメ情報サイト”ぐるなび”の瀧会長として有名であるが、氏の本職は、交通広告とITとアートを3本柱に据え、新しい駅の空間を創造する事であった。
平和島競艇場の”テレ・トラック・プロジェクト”の時にアメリカのIT技術を使ったネットワーク型レジャーギャンブルの状況調査で、ご一緒したが当時から情報技術に対する関心は非常に高かったと思う。
一方でアートに対する造詣も深く、その人脈で著名作家の壁画やステンドグラスを駅構内へ設置されてもいた。
新横浜駅ビルは、新幹線専用の駅でもあり、新しい街の中心となる施設の割には、従来の駅ビルのパターンを踏襲しているように見える。
周辺の駅前広場も歩道橋が連結されてこれも在来の駅周辺の風景であるが、願わくば新駅ビルは新幹線の旅の楽しさを象徴するような内容のものを造って欲しかったと思う。