ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

VE(バリュー・エンジニアリング)

2008年11月16日 | 技術士(二次)
技術的体験論文を提出してからは、重要な懸案事項の処理に追われた。
それは、家族から厳しい目線が注がれていたHDDに溜まったTV番組、そして、山のようになっていた新聞などの在庫消化。
激務が続くが、今週からは口頭試験対策のピッチを少しずつ上げていきたい。

さて、ここ一週間に実施した直接の対策は、以下の2つ。
・一般論文の再現(論理展開レベル)
・以前より、ずーっと掴みづらいと思っていた用語の理解

その掴みづらい用語とは「VE(バリュー・エンジニアリング)」。
主旨は理解できるが、上手く運用されているとは言いづらいように思えるが、どうなんだろうか。
備忘録として記しておく。

定義:
必要な機能(Function)を最低のライフサイクルコスト(Cost)で達成するために、製品やサービスの機能的研究に注ぐ組織的努力。
概念的には「Value=Function/Cost」であり、以下の方策によりValueを高める。
(1)機能を維持しながらコストを下げる
(2)機能を高めてコストを下げる
(3)コストは同じで機能を高める
(4)コストは上がるが機能をより高める

解説:
システム化された手順によって計画や設計を見直し、優れた製品やサービスをより安価に提供する手法。
建設プロジェクトでは、機能を満たしながらコストを下げるための手段として普及している。
VE実施のタイミングは、計画、基本設計、実施設計(詳細設計)、施工の各段階に分けることができる。
一般に、早い段階ほど、VE導入の効果が大きいと言われる。
公共事業では、実施するタイミングによって設計VE、入札時VE、契約後VEなどの種類がある。
日本では1990年代から導入され始めた。

トピック:
官公庁や自治体などが公共事業で積極的にVE手法を取り入れる傾向が強まっている。
一方、総合評価落札方式において、過剰な提案が出される事例もあり、効果的な運用が課題となっている。
例えば、総合評価落札方式の普及に伴って、高い技術評価点を得ようと入札参加者がコストのかかる提案を競い合う「技術ダンピング」の問題が深刻になっている。
その対策として、過度に費用がかかる技術提案があった場合には、ほかの提案と比べて高く評価しないことを入札説明書に明記した事例もある。

最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまです (コチタロ)
2008-11-17 20:52:17
ごんぎつねさん、こんばんは。
口頭試験対策、頑張っていらっしゃいますね。
ごんぎつねさんのエントリーには、よい刺激を頂いております。
私はというと、、、順調ではありません、、、。
やはり口頭試験はたいへんですね。
何だか、掘り下げれば掘り下げるほど、深みにハマっていくような感じがします。
残りの期間、お互いに頑張りましょうね!

さて、VEについて。
わが国でも、だいぶ身近なところで聞くようになった用語と言えます。
ごく稀に、VEを逆手に強引な請け負けを迫られているケースもありますが、、、。
まぁ、ここは正論で。
VEと言えば、日本よりも諸外国の方が進んでいますよね。
例えば、ミネアポリスの落橋の復旧工事(VE)では、工期短縮を図ることで、大きな報奨金が支払われていますよね。
やはり、質の高いVEを拡大していくためには、このようなインセンティブも重要かと思います。
返信する
お疲れ様です。 (ごんぎつね)
2008-11-18 06:18:58
コチタロさん、
訪問、コメントいただきありがとうございます。

スキルアップの取り組み姿勢、目線の高さ等、すごく刺激を受けています。

口頭試験対策、はかばかしくありません(^^ゞ
まだ、残りの期間がありますので、頑張っていきましょう!

さて、VEについて、
ミネアポリスの落橋の復旧工事での活用事例(工期短縮)を伺うと、使い方しだいで、受注側の創意工夫が引き出せそうですね。
勉強になりました。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。