復旧工事が進む東日本大震災の被災地で作業員の労災事故が相次ぎ、岩手、宮城、福島の3県では昨年3月11日〜今年4月末、復旧関連工事の死傷者が438人(速報値)に上り、うち死者は18人だったことが4日、分かった。復興特需の陰で人手不足が深刻化していることが背景にあり、業界団体や自治体が対策を急いでいる。
被災建物の解体現場で重機に激突されたり、屋根の修理中に転落したりする事例が目立ち、命綱を付けずに高所で作業するなど「明らかな労働安全衛生法違反もある」(宮城労働局)。3県の中では、宮城県が249人(うち死者8人)と突出している。