ぼこ爺のまだら雑記

じじいがブログをはじめました

アア・・・憎ッくき台風め!!どこに隠れたか迷月さま

2012-10-02 13:51:40 | 日記

 猛烈17号台風が日本縦断で駆け抜けていった。幸い東海地方は一部を除いて、被害は軽微の様だった。だがこの夜は、いわゆる「中秋の名月」を愛でる夜であったはずであったが、ああ無常なり・・・17号台風の襲来で古来からの風流な夜は無残にも吹っ飛んでしまったのである。

 「お月見」は、我が家の恒例行事の一つ。南に面した窓辺の小机に花器を置き、萩とススキをを生ける。そして小皿に「月見団子」をのせて供え、中天の月に向かって何らかの願い事を唱えるのが、子供の時代からの我が家の習わしである。この歳になっては、もう願い事なぞは殆どない。まあ恒例どおりのしきたりを踏襲しているのだが、それでも好天であれば、十五夜の中秋の月を窓辺で仰ぎ見ていると、ふと世俗を忘れさせるひと時である。

この月見団子は地方によってまちまちのようで、三宝に白い丸い団子を山盛りするのが標準らしい。他に、串に指したもの、砂糖水にひたした白玉風のもの、笹や柏の葉で包んだものと多種多彩のようだ。我が家も数年前までは、三宝に白団子を盛り、しきたりどおりの生け花を立てたが、加齢ととともに、近年はお供えも簡素になった。今では、萩かススキのいずれかを花瓶に差し、三色団子を小皿に載せる程度のに格下げになった。

 団子の形や大きさや形は、頭が半球状で太く、反対側は細長く、端的にいえばチマキ状の団子である。赤、黒、白の三色である。そこでこの形については私なりの固定観念がある。若年のころ、ある先輩が「人の幸、不幸はチマキ団子と同じ」と言ったのを銘としてしている。それはチマキ団子の頭は太くて大きい。だが尻尾はだんだん細長い。つまりチマキという運勢が此方に向かってくる。そして頭である幸福を掴み損ねると、尻尾の細長い部分も掴みきれないまま、するりと逃げられて遠ざかってしまうのであるのである。

 故に人は常日ごろの情勢を把握して、幸福をもたらす「チマキ」の好機を逸しないようにせなイカンと教えれられた。だが今日までなかなか「チマキ」のチャンスを掴みきれないでいる。残念なり・・・今夜は無常にも台風という厚い壁に遮断されてしまった。こうなればお先に戴こうと小皿をみると、なんと赤色の団子がない。さっそくバアさんを詰問。「お月さんに代わって一つ食べたわね」と澄まし顔だ。よく見ると黒色1つと白色が半分に切ってあった。つまりお互いに1つ半ということになる・・・嗚呼。

 ●そこで・・・いささかヤケクソの迷句を・・・・

        月外し お先に団子 味見かな 

         幸不幸 同時に食えば 悔いはない

 

幸せを呼ぶ団子の頭を好機よく捕まえなきゃ逃げられるで

 

 


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (atikotimaru)
2012-10-02 19:48:08
名月は迷月に、月見団子は月見酒
腹におさめて、よいよい宵の酔い
好い加減が、好いですね。
返信する

コメントを投稿