そもそも、バンザイと拍手は慶事の場合に発生する行為で、凶事ではまず無いと思うのが常識ではなかろうか。ところがどうも理解できないところで、バンザイや拍手を目にすることがある。ずっと以前から不思議に思っていたことが、数日前に直面して、またまた「何でだろう虫」がうごめいたのである。
それは去る16日の(衆議院解散)である。議長の解散宣言の直後、与野党の議員全員が誰の合図や音頭も無しに期せずしてバンザイの発声と挙手が起きた。しかも3回もだ。こうゆう時の一斉唱和は、そこらのグループの歌の斉唱よりも与野党の足並みならぬ声並みが揃ったバンザイとは恐れ入りやしたわ。
そこで慶事や喜びごとでもないのに何故・・WHY?である。そもそも万歳(バンザイ)とは、1万年も良き事が続くようにという祈念をこめて唱和して挙手するものというのが語源だが、解散して同士と別れる悲しい(?)事態では・・・判らん。それとも、まだ任期があるのに悔しいからヤケッパチの表現かもしれん。
まぁいずれにせよ、必ず本物の議員様が戻ってくるようにボコ爺の心のなかでバンザイと祈ってやまない。
そして拍手も本来は、神社の神殿前で祈りをする行為だが、通常では人を称えることや、激励、応援をすること。また演劇、音楽に感動。至近な例では結婚式での新郎新婦に対することなどで、拍手の音の大きさがバロメーターだ。だからこれも慶事や喜びごといった前向きな行為だと思う。したがって悲しみや不祥事では絶対ありえないことだ。
ところが、ニューヨーク証券市場のテレビ中継を観ていると、市場の立会人のお偉方がいつも一斉に(拍手)している光景をよくみる。だがここで首をかしげたくなるのは、ダウ平均株価が大幅に急落しているにも関わらず、拍手と互いに顔を見合わせて笑みを浮かべているのだ。もしかして見方を変えれば、これからの株価上昇への期待を込めた祈りにも似た仕草か、わが国の議会解散のようなヤケクソ拍手かも・・・。
バンザイの心の内は?? ダウが下がったぞニコニコ
次、この議場へ出てこれるかどうか分からん議員もたくさんいるのに。