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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

私の前を横切るのは…

2014年10月21日 23時41分56秒 | バス運転士
先日、終点某駅の1つ手前の○○停に接近していくと… こちらに背中を向けて歩いている2人のおばさんがいた。私は「まだバス停よりも手前を歩いているなぁ~ 果たして乗客なのか否か… 9:1で“乗客ではない!”と思うのだが…」と考えながらバスを減速させた。


おばさんたちよりも後にバス停を通過するように速度調整… その時! 左前方のおばさんたちの動きに神経を集中させていた私の視界の右端に、何やら動くモノが入ってきたのである。ちょっとビクッとした私がチラ見すると、それは右から左へ道路を渡ってきたお爺さんであった…


私は、バス停の手前10mくらいでの一旦停止を余儀なくされたのだが… 「ま、これでおばさんたちが乗客でないことをシッカリと確認できたし… 良しとするか!」と思いながら、お爺さんが道路を渡り終えるのを待っていた。


ところが、最初はバス停付近を目指しているように見えたお爺さんの進路が左へカーブして… 「まさか!?」と思っていたら、予定外の一旦停止をしていた私のバスの前扉の外へやって来たのである。さすがに「バス停で…」なんてカタイことは言えず、私は前扉を開けたのだった。


数日後… その○○停へ向かうため、ある交差点で右折待ちしていたところ、反対方向から来た2台の別系統のバスが左折して行った。信号が右折矢印になってから私は右折し、○○停に接近して行くと… ちょうど2台のバスが○○停を発車したところだった。


私は「バス停に人影はなし… 当たり前か! 前のバスも、次の終点某駅へ行くんだから…」と思いながら、「○○停、通過します」と言おうとした瞬間! 道路の右側から渡ってくる人影が… そう、それは数日前と同じお爺さんだったのである。


そのままバス停の方へ向かいそうなお爺さんを見ながら、私は「えっ!? まさか… そんな… バス、行ったばっかだよ。本当にコレに乗るの? ウソでしょう? ねぇ、ウソだと言って! お願い!」と思っていたのだが… お爺さんは私のバスに乗ってきたのだった。


昔から“クロネコが前を通ると、自宅に荷物が届く”と言われて…(ないない!) “黒猫が前を通ると、悪いことが起こる”なんて言われるけれど… お爺さんの場合はどうなんだろう??? そんな謎に迫った映画「お爺さんは二度マエを通る」絶賛上映中~! 同時上映は、070歳・独身男性の活躍を描いた「お爺さんは二度死ぬ」です。(なんのこっちゃ!)



採血の秋、スポーツの秋

2014年10月20日 22時28分05秒 | いろいろ
今日の主な予定は“午前中に健康診断、午後にテニススクール”だったのだが… 健康診断へ出掛ける前に“うっかりトイレへ入ってしまった”ものだから、検尿の時になかなか出てこなくて… そこで、後から来た2~3人に抜かれてしまった。血圧測定は、いつもマンツーマン形式なのに、なぜか1人の看護婦さんが3人を相手にしていたのだが… 私よりも後に測定開始&終了した人の用紙へ先に記入してしまい… そこでも1人に抜かれてしまった。


その後は順調に流れ、いよいよ最終関門の“採血”を迎えた。関門と言っても“うっかり血を見てしまった時”を除けば、これまで問題なく突破してきたので、今回も「採血中に気分が悪くなったことはありますか?」という型通りの質問に対して、私は「はい、見なければ大丈夫です」と、これまでと同じ返答をした。「ベッドで横になってやりますか?」と言われたけれど、「いえ、大丈夫です」と答えた。


私は左腕を出した後、“それを見ないように”視線を右上方へ移し… 窓の外のビルを眺めていた。眺めていた。眺めていた。眺めていた。眺めて… 「あれ? まだ終わらないのかなぁ~ 看護婦さんが妙な動きをしているような… 上手く採れなかったのかなぁ… いつまでやるんだろう… まだかなぁ…」と不安になってしまった。


その瞬間! 急に変な汗が出てきて… 頭がクラクラして… 気分が悪くなってしまった。その時、「3本目が採れなかったので、もう一度やらせてもらっていいですか?」という声が聞こえたのだが、私は「ちょっと気分が… 気分が悪くて… 気分が… 悪い…」と、うわごとのように繰り返していた。


すると、採血コーナー(5人が採血中!)のすぐ横にあるベッドへ連れて行かれ、看護婦さんと2人で… 否、1人で横になった。すると、3分も経たないうちに気分は好転したのだが… 「血圧を測りますね」「脈も取りますね」「もう少し安静にしていて下さい」と言われて、ベッドの上の恋… 否、“まな板の上の鯉”状態の私は、ただ「はい」と頷くしかなかった…


その後、ベッドで横になったまま“右腕”から3本目の採血をして、再び血圧と脈を取って… その間、看護婦さんと家族構成や趣味の話を… 否、「僅かな採血(3本で13cc!)でも気分が悪くなる人は、献血には行かない方がいいですよ」とか、「たまに… 採血から30分くらい経って、再び気分が悪くなる場合があるので、人目のある場所を選んで帰って下さい」などと言われた。


さらに、「今日は何か重いモノを持ったりしますか?」と聞かれたので、「テニススクールへ行く予定です」と答えたら、「まぁ… 今日は体調も良くないということで、やめておいた方がいいと思いますけど… もしも行くんだったら、この止血用の絆創膏を貼ったまま行って下さい」と言われたのだった。


午後、「こんなことでテニススクールへ行かないなんて… ありえない!」と思った私は、看護婦さんの“お言葉に甘えて”80分レッスンを2回連続で受講したのだった…(なぜか絶好調!?) 気が付けば、右腕の絆創膏は汗で剥がれていた。ちなみに、採血コーナーのベッドには20分以上も横たわっていて、「2人に抜かれた」「3人に抜かれた」などという話ではなくなってしまったのだった。チャンチャン!



フリーパス、フリーパス、フリーデス

2014年10月19日 22時37分03秒 | バス運転士
夕方4時頃の某総合駅発… 私は「日曜日とはいえ、ガラガラということはないだろう。そろそろ帰宅する人たちもいるだろうし…」と思いながら、バス乗り場へ移動… すると、予想以上に多くの人たちが並んでいて驚いたのだが、そのほとんどは“お年寄りフリーパス軍団”であった。どうやら、織田・豊臣・徳川の郷土三英傑の行列を見た帰りだったようだ。


「いやいや… まさか… 乗り切らないなんてことはないだろうなぁ~」と少し不安になりながら乗車客扱いをやっていた時、1人のお爺さんが「ご苦労様です!」と敬礼しながら乗ってきたのだが… あまりに突然のこと&一万円札両替入金の直後で、気持ちに余裕がなかった私は何も反応できず… 残念!


そんなこんなで、ちょっと遅れて発車… “敬礼お爺さん”は、その後も「このバスは某運動場行きです」「間もなく発車します」「扉、閉まります」「発車します。ご注意ください」「左に曲がります」などなど… 私の代わりに(?)アナウンスを続けていた。もしも、モニターが乗っていたら、100点だったりして…(ないない!)


某総合駅を出て2つ目のバス停に到着すると、数名の乗客と車椅子の人が待っていた。私が前&中扉を開けると、敬礼お爺さんを含めた3人が降り、待っていた数名のうち4人が乗った。その後、私は前扉から降りて車椅子の人のところへ… 付き添いの若い女性に「どちらまで?」と尋ねると、「○○停までお願いします」と答えた。


すぐに私は中扉からバスに乗り込み、「すいません…」と言いながら中扉付近に立っている人を掻き分け、車椅子用スペースの席に座って談笑中の2人のお婆さんに「すいません… 車椅子の方が乗られるので…」と席を空けるようにお願いして、2つの座席を畳んで、乗降用スロープを出して… 以下省略… 乗車完了!


○○停に到着して、車椅子の人たちが降りた時に「ありがとうございました」と言ったら、車椅子のおばさんが… 言葉を発するのも大変そうだったのに「ありがとう」と言ってくれて嬉しかった。さらに、付き添いの若い女性も、爽やかな笑顔で「ありがとうございました」と言ってくれた。


その直後、その女性が乗車時にフリーパスの提示を忘れていた(私も忘れていた!)ことを思い出したようで、「あ、乗車券…」と言いながらフリーパスを取り出して、私に提示してくれたのだが…。。。そんなことしなくても… その爽やかな笑顔だけで十分ですよ。あなたならば、いつでも私のバスにフリーで乗ってもらって… あ、私もフリーですけどね。ハハハ…(誰も聞いてないって!)



近い、近い、近い!

2014年10月18日 19時17分53秒 | バス運転士
昨日の夕方、☆☆駅の乗り場で… 見るからに欧米血統の制服小学生さんが、小声で何か囁いた。一度で聞き取れなかった私は、彼女の顔にグッと耳を近づけて「えっ… 何ですか?」と尋ねた。すると彼女が「○○停に行きますか?」と言ったので、私は「はい、行きますよ」と答えて乗ってもらった。


その後、見るからに日本血統の制服高校生さんが、ICカードをタッチさせずに何か言った。またもや私は一度で聞き取れなかったのだが、彼女が「今、手続き中で…」と言いながら差し出したICカードに、一枚の“紙切れ”が付いているのに気が付いた。


その紙切れに印刷されている文字の余りの小ささに、老眼が始まっている私は「何じゃこりゃあ~」と言いながら近視用のメガネをずらした。そして、紙切れにグッと目を近づけて、何行も書いてある文章を… 読もうと思ったけれど、とても疲れそうなのでやめてしまった。ただ「再発行の手続き中」という意味だと分かったので、「あぁ、どうぞぉ~」とそのまま乗ってもらった。


途中の△△停で… 一組の母子が待っていた。が、男の子が「子供一人、お願いします」と言いながら乗って背後席に座っただけで、お母さんは自転車に跨って行ってしまったので、私は「あぁ、男の子が塾にでも行くのかな? それで、お母さんは見送りに来ただけだったのかぁ~」と思った。


しかし、バスが発車して数十メートル先の赤信号で止まった時、お母さんの自転車は歩道上を左折して行ったのである。私は「あれ? バスも左折するんだけど… それならば、次の◇◇停で待っていれば良かったんじゃないの? う~む… きっと、さっきの△△停の近くで一緒に買い物でもしていたのかな?」と思った。


そこから僅か2つ先の▽▽停に接近していくと、そこには見覚えのある人影が… そう、自転車お母さんだったのである。私は「へっ!? ナニナニ? 忘れ物か何かを届けに来たのか???」と思いながら、中扉と前扉の両方を開けた。すると、男の子が中扉から降りて行き… お母さんは「一人で乗れたねぇ~!」と言ったのだった。


なるほどぉ… 僅か2区間という近距離とはいえ… “はじめてのおつかい”ならぬ、初めての単独ご乗車だったのかぁ~ そうと分かっていれば、もう少しサービスしてあげたのになぁ~!(サービスって、何をするんだ? 小学生くん相手に、まさかのハグ&キッスか? それならば、お母さんがシングルかどうか聞いて… そっちの方向で行っとけぇ~!)


さらに、そこから2つ先の○○停に到着… すると、見るからに欧米血統のお父さんが待っていた。さすがの私も「あぁ、☆☆駅で乗った制服小学生さんのお父さんだ!」と分かったので、中扉だけを開けて降りてもらったのだった… では、とりあえず… そのお父さんがシングルかどうか聞いて… って、そういう話じゃなかったっけ? ハハハ…(ふん! この“どっちも使えない両刀”が何を言っとるかぁ~!)



またもや☆☆路線でタマ切れ!

2014年10月17日 22時26分54秒 | バス運転士
某駅のバス乗り場に着けると、ICカードやフリーパスを使っている人たちが続々と乗車… その時! 私は、運賃箱の画面に“以前にも☆☆駅行きの途中で表示された10円玉切れサイン”が出ていることに気が付いた。


私は「あれ? いつの間に… では早速、こういう時のために用意しておいた10円玉を使って“逆両替”するかぁ~」と思ったのだが、「お客さんの前で“逆両替=10円玉10枚を100円玉1枚にすること”をやると怪しまれるかなぁ~??? う~む… 実際に釣り銭を必要とする人が現れるまで… いや、現れないことを祈ろう」と思い直した。


その後、なんとかフリーパスやICカードの乗車だけで切り抜けていたのだが… あるバス停で乗った若い女性が運賃箱に千円札を入れようとしたので、私が「もはやこれまでかぁ~」と観念した… その時! 連れの女性が「ICカードに入金した方がいいんじゃない?」と言ってくれたのだった。おぉ~、救いの女神様ぁ~!!


その場はそれで切り抜けられたのだが… 私は「ちょっと待てよ… もしも“千円札で現金払い”の人が現れたら… 釣り銭を現金で790円も出さなきゃいけないではないか! そりゃかなわん! 人目なんか気にしとれんがやぁ~!」と思って… 結局、長い信号待ちの間に逆両替をして、10円玉切れ表示を消したのだった。


そんな話をしたら、ある運転士さんが「10円玉切れ表示が出ている時に、運賃箱へ300円を入れてしまうと… 90円の釣り銭が出ないのは当然として、その300円も戻ってこないんだって! 自動販売機などでは… 釣り銭がなかったら、投入したお金を受け付けずに戻ってくるのが普通でしょう。そうならないのは、おかしいよねぇ~」と言っていた。


確かに! この話もそうだけれど… 他の機器についても、「えっ!? 今の時代に… そんなことも出来ないの?」と思うことが多々あったような…??? う~む… 各機器の設置費用を叩いて叩いて叩きまくったのだろうか? それとも… 技術不足だけれど、上の方の誰かさんの親戚か何かがやっている会社に頼んだのだろうか? もちろん、表向きは入札でね。ハハハ…