車内に漂う異臭の原因

いつ頃だったか…　ある朝８時過ぎ…　途中のA駅停に到着すると、乗っていた約２０名全員が降りた。そして、入れ替わるように１人のオジサンが乗って車掌席に座ったのだが…　なぜかゲップを連発していた。まったく途切れることなく、ず～っと…


私が「どうしたんだろう？　気分でも悪いのかな？　まさか吐いたりしないだろうなぁ…」と思いながらバスを走らせていると、車内に異臭が漂い始めたので、私は「えっ！？　ひょっとして吐いちゃった？？？　それにしては、ちょっと臭いの種類が違うような…　それとも、オジサンのゲップが原因？　それにしても、ここまで呼気が臭うものだろうか…　ひょっとして病気なのかな？」などと考えていた。


終点の某駅に到着してオジサンが降り、忘れ物チェックをしていた私は「あれ？　オジサンが座っていた座席が黄ばんでいるけど…　このシミは新しいのか、古いのか？」と考えながら座席に鼻を近付け…　「臭っ！　これはウ●コか！？」と…　ボケな私は、そこで初めて車内の異臭＝ウ●コの臭いだと気が付いた。


そのシミが“出来たてホヤホヤ”かどうか確認しようと思ったけれど、さすがに触る気にはなれず断念した。結局のところ、シミが新しいか古いかはどうでもよく…　この臭いが充満するようでは、その後のウ●コ…　否、運行に支障がある（お客様を不愉快にさせてしまう）ので、とりあえず座席を取り外すことにした（幸い、背もたれ部分にはシミも臭いもなかった）。


私は、その座席をバスから持ち出し、転回場にある休憩室の外に置いて…　と、その時！　どこからともなく飛んできた一匹のハエが…　その座席にとまって、嬉しそうに歩き回り始めたのである。それを見た私は「なるほど、やっぱり“出来たてホヤホヤ”だったのか！」と、気分スッキリしたのだった…　年を取ると“あっちこっちが緩んでくる”らしいからなぁ…　私も気を付けなきゃ！　（オマエの頭の中は、昔から緩みっぱなしだけどな！　ハハハ…）