バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

乗るんかい! 乗らんのかい!

2015年09月19日 21時18分26秒 | バス運転士
あるバス停で待っていた2人の生徒さんが「このバスはA駅へ行きますか?」と言ったので、私は「いいえ、行きません」と答えながら「あぁ、この後に来るであろう巡回バスを待っているのか」と思って、その説明をしようとしたのだが… すぐに彼女たちが「某総合駅へは行きますか?」と言ったので、私のボケ脳は「えっ!? A駅じゃなくていいの???」とフリーズしてしまった。

一瞬の間の後、「今、某総合駅から来たので… 逆方向になります」と答えながら「このバスには乗らないだろう」と思っていた。しかし、今度は彼女たちが「このバスは何処へ行きますか?」と言ったので、私は「A駅や某総合駅のような人の集まる所へは行かないんだけどなぁ~」と思いながら「某運動場です」と答えたところ… なんと、終点の某運動場まで乗ったのだった。う~む… 乙女心は難しい…(だから未だに独身なんだよ!)

また、あるバス停に2分ほど遅れて到着、降車客扱いを済ませて発車しようとした時… バス停の前方20~30mあたりから、猛ダッシュしてくる男の子を発見した。さらに、その後を追いかけてくる女の子も発見した。私は「あぁ、ひょっとして… すでにバスが行ってしまったと思い込んで、歩いて行こうとしていたのかな?」と思って前扉を開けた。

すると、男の子が前扉のすぐ外までやって来て… 私に向かって「バイバ~イ!」と思いっ切り手を振ったのである。男の子も女の子も、これ以上ない笑顔で… 私も、頭で考える間もなく、顔が勝手に反応… プリティー松井(自分で言うなよ!)に変身、「バイバ~イ!」と手を振りながら扉を閉め、バスを発車させたのだった。今から十数年後… もしも、その男の子がバスの運転士になって… あ、私は定年退職かぁ~ 残念!(いや、仕事じゃなくて人間をやめとるかもな。ハハハ…)