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カール12世とアレクサンドロス大王(その9 おわり)

2010年01月16日 10時17分18秒 | 大北方戦争+軍事史
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オスカー:カール12世とアレクサンドロスの伝記の後、現在は何を構想していますか?

ベングト:それは秘密ですが、今現在はPopulär Historiaでアドルフ・ヒトラーについての一連の記事を書いています。あとは中学校で教えていますし、外部でも講義をしています。

オスカー:貴方の講義は非常に素晴らしいですよ。ヨーテボリのブックフェアでのアレクサンドロスについての講話も軍事博物館でのカール12世についての話も素晴らしかった。またいずれ、もっとも多くについて聞きたいと思っています。

ベングト:ありがとう。妻は2000年代に入ってから、スライドをパワーポイントに変えろとうるさいのですがね。でも私は嫌がっているんです。私の意見を言わせてもらえば、パワーポイントはビジネス向けすぎるんですよ。

オスカー:オリバー・ストーンがアレクサンドロス大王の映画を撮っています。カール12世が映画になるときは来ると思いますか?

ベングト:新しい映画と言うことですか? 私は1925年の映画の「Carl XII」のDVDを見ることを推奨しますよ。その時には是非、4時間バージョンのものかあるいは1940年のカット版を見てください。たしかにフィクションがあり、歴史的でないところもありますがね。私はラッセ・オーベリィ(Lasse Åberg)が撮ったベンデリ騒乱(Kalabaliken i Bender)よりもカール12世がよく描かれていると思っています。私の息子は好きですが。

オスカー:私もそう思います。しかし今新たにカール12世の映画が撮られるとして、彼のアレクサンドロスへの憧憬は描かれると思いますか?

ベングト:多分、カール12世がクルティウスのアレクサンドロスの伝記を読んでるシーンは出てくるでしょう。

オスカー:もしアレクサンドロスか、カール12世どちらかにあえて、会話を交わすことが出来るとしたならば、どちらを選びますか?

ベングト:私は常々、カール12世に、ペレヴォロチナに軍を残したままドニエプル河を渡ったとき何を考えていたのかを訊ねてみたいと思っています。どうしてなのか? どんな計画があったのか? 私はいつも考えるのですよ。

オスカー:分かりました。非常に素晴らしい時間をありがとうございました。ベングト・リリエングレーン!

ベングト:こちらこそ、君の質問はとても面白かった。ありがとう。


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途中、よく分からないところは適当に訳したのであしからず。

なかなか興味深い対談だった。
カール12世は後世、北方のアレクサンドロスと呼ばれたが、
言われなき綽名ではないということだろう。
リリエングレーンのカール12世の伝記は持っているのだが、
暗殺の部分しか読んでないので、いずれ全部読んでみたいなぁ。
彼のアレクサンドロス伝も読みたいが、スウェーデン語なのが最大のネック。
とりあえず、クルティウスをもう一度読み直すかな。日本語だしね。


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