槍と銃剣

近世西洋軍事と日々の戯言&宇宙とか色々

バランス

2005年11月17日 20時25分48秒 | 戯言
広島の平和記念公園と資料館に行ってきた。
で次の日に呉の大和ミュージアムに行ってきた。

まぁなんというか、平和記念資料館は技術者になるなら、
見ておく必要があるだろう。
アレを見て、作っちゃいかん物がこの世にはあると言うことを認識しなければ。

しかし次の日に大和ミュージアムに行くと少し前日の展示について違和感を感じた。
こっちは、技術的な面からの大和のすごさと愛国的な賛辞にプラスして、
乗員の遺品やら遺書やらも展示して、ある程度の反戦的雰囲気を出し、
それの後に、戦後の復興と子供のための船ってどんなもの? という
体験コーナーが設置されていた。
もっとも全体的に、浅く広いつくりではあった。
明らかに蛇足である松本零士の展示コーナーをつぶして、
もっと現代の造船技術とかそこに呉の造船技術や大和の技術が
どのように応用されているのかとかを詳しく展示するとよいと
思ってしまったほどだ。
しかし、平和記念資料館にくらべてバランスの面では優っていた。

平和記念資料館の方は、すばらしく原爆の被害について深く掘り下げており、
核兵器の廃絶と平和を訴えるには問題のない展示であった。
しかし、現実の問題として、原子力がわれわれの生活を支えている
と言うことを無視しているような気がした。

電力供給を担う原子力。医療に役立つ放射線。
私自身は少し否定的だが、国策として進めている核燃料サイクル
国際協力で進められている核融合発電。
さまざまな意見があるだろうが、やはり触れるべきだろう。

あの展示ではすべての原子力に否定的にならざるを得ない気がする。
技術とは使い方次第である。
あれほどの惨事招いた技術の別の形が、
今、人々の生活を支えている。
そのことも、決して忘れてはならない事実であり、
原子力発電をめぐる意見が様々であるにしても、
今現在を伝えて、技術の表と裏、
科学が諸刃の剣であると言うことを、述べるべきだと思う。

会戦図が手に入った

2005年11月07日 19時10分24秒 | 大北方戦争+軍事史
長年欲しかった、ガーデブッシュとヘルシングボリィと
ストールキュロー(Storkyro…発音合ってるかな?)の会戦図が手に入った。
いや~うれしいうれしい。
クロンステッドのマーチングバーと騎馬牽引の改良についても多少分かったし、
嬉しい限りだ。
いつかHPに生かしたいものだ。

加えてスウェーデンの有名どころの会戦図も手に入った。
ルンドの会戦とかフェルベリンとか興味深かったな。うん。

ネットサーフィン

2005年11月05日 14時08分02秒 | 大北方戦争+軍事史
近代デジタルライブラリーにカールの話が載っていた。
万国英雄壮烈譚っていう歴史の英訳本と
話し草 修養資料っていう有名人の逸話をのせた本にそれぞれ1ページづつ。
あとマハンの海上権力史論にも、スペインとロシアとスウェーデンの同盟について書いてある。
結構面白かった。
あと、ダールベリィが作ったSuecia antiqua は
ttp://www.kb.se/suecia/eng/default.asp
で見られるんだね。当時の建物とか街並みとか、結構面白い。
戦上手で、文芸的才能もある。
さらに歴史家は彼をヴォーバンと比較することが出来る同時代の築城家の2人の内の1人とも評価している。まったくすごい人だ。