槍と銃剣

近世西洋軍事と日々の戯言&宇宙とか色々

時代錯誤の一騎打ち

2005年10月25日 17時33分53秒 | 大北方戦争+軍事史
カール十二世は、優しかったけど、ズレていた。

1704年のある時、戦争によって人々が死んでいくのを悲しんで、
彼はピョートルと一騎打ちしようと言いだした。
カールが勝ったら、ロシアは兵を引く、ピョートルが勝ったらスウェーデンが兵を引く。
アルスラーン戦記に出てくるシンドゥラの神前決闘と一緒。
でも場所は18世紀の欧州。

彼の宰相ピーペルは、そのやり方は廃れかかっていて、ロシア側の失笑を買うだけですと進言しても、カールは納得しない。
そこで切り口を変えて、
ピョートルはこの提案を受け入れるでしょうが、陛下が殺されてもロシアは要求を大きくさせて、戦争を続けるだけでしょうと説得した。

でまぁやっと、相手が約束を破る可能性に思い至って、
カールは決闘状を送りつけることを諦めた。

もうすぐ近代って時代に、国の命運をかけた一騎打ち。
最後のヴァイキングと呼ばれたのもうなずける。
ハッキリ言ってカールはバカと言われておかしくない。
間違いなく、彼は生まれてくる時代を間違えた。

でもまぁ何か微笑ましいと感じてしまうのは
あばたもえくぼなのでしょうか?
庶民的には、一騎打ちですむ戦争のほうが人死にが少なくてよいし…

また宇宙

2005年10月20日 18時45分49秒 | 宇宙
ホリエモンの宇宙旅行の値段は目指せ2億円ってなところらしいね。
朝日はまた嘘ついた(^^;
でもアルマズかぁ。マニアックな宇宙機を使いますな。
たしかアルマズ・ステージョンには、
バリエーションのひとつに、機関砲付きのがあったよね。
世界唯一絶後の機関砲搭載の宇宙要塞!
実際に軌道上でダミー衛星に向かってぶっ放して、当たったとも外れたとも。
まぁ壊れるかと思うほど振動がひどかったって話。
ホリエモンのはカプセルだがら違うけど、ステーションも打ち上げる計画もあるらしい。機関砲ついていると面白いんだけど、まぁ多分むりでしょう。
最近はゴミ問題もうるさいしね。


日本の宇宙開発:素人考え

2005年10月14日 18時04分37秒 | 宇宙
宇宙の話題が活発だ。
グリフィン長官は先の発言について、侮辱的な意味はなく、
シャトルは最も驚嘆すべき機械であり、ステーションもまた難しいプロジェクトであるとする声明を発表し、初期の目標が未だに達成できていないことは残念だとしながら、無意味ではなかったと強調している。そしてステーションの完成は当然推進するとした。

その一方でロシアが日本に、宇宙船共同開発を打診してきた。

日本はどうするのだろうか?

グリフィン長官の新たな発言は、ステーション計画の比重がアメリカからロシアに移りつつある現状を変えるものだろうか?

もしロシアが主体となってステーションを運営するようになったら、日本の立ち位置は今のままではまずいことは間違いない。
しかしロシアと日本が宇宙船の共同開発をするなどおそらくあり得ないだろう。だが、ロシアの計画を見るとHOPEの開発の時に培った技術を生かすことが出来そうでもある。

そんな中、中国は有人飛行に再び成功した。独自技術により中国は一歩一歩前進している。
中国と同じように独自路線を進むべきだという意見は未だにちらほらと聞こえる。

このままアメリカの子分を続けるか、多国間提携に乗り出すか、独自路線を進むのか。

この間も呟いていたけど、日本は方針を決めなければならない瞬間に立っているように感じた。

ところで朝日に乗ってた堀江社長の宇宙旅行5000万円って、周回軌道? そしたらかなり安いのだが……。もしかして保険かけないのかな? でも安すぎるな。でも弾道飛行だったらちょっと高い様な。堀江社長の技術的チームってどうなってのかな。アストロリサーチが関わっているとは聞いたことあるけども。

行軍速度についての考察

2005年10月09日 22時49分13秒 | 大北方戦争+軍事史
17c-18cの時代において、行軍速度が遅かった理由は主に次の5つである。
1.大砲の重量と規格の問題
2.民間人の規模
3.補給の方式
4.地図の有無
5.前進の方式
これらはそれぞれが独立した理由ではなく、互いに関連する。
しかしいきなり総合的に考えるのは極めて分かりにくいので、
それぞれを独立して考える。

1.大砲の重量と問題
18世紀前半まで、大砲には野戦砲と攻城砲の区別がなかった。
そのため、歩兵隊に付属される一部の連隊砲を除き、すべての砲は、
攻城用の砲弾や装薬に耐えられるように頑丈に作られていた。
この結果、大砲は非常に重たく扱い難いものとなった。
しかも砲兵には多くの民間請負業者がおり、兵の扱いと同様に、
砲そのものの規格の違いにも悩まされた。
兵士ではないと言うことは、行軍時に逃亡する確率が高いと言うことであり、
規格の違いは砲兵段列の負担の増大・段列の大規模化に繋がった。

2.民間人の規模
18世紀前半にもなると、30年戦争当時ほどひどいものではなくなったが、
それでも、民間人の集団はつねに軍隊に付随した。
彼らは規律を乱し、彼らの持つ大量の荷物は行軍の足手まといとなった。
しかし彼らにしか提供できないサービスは、
当時の兵士たちを戦場につなぎ止めるのに非常に役立ち、
そのため、軍はその集団となかなか決別することが出来なかった。
しかも、身分の高い士官・将校らも自分たち専用の従卒や馬車を保有しており、
それらを軍隊に付随させた。
彼らもまた行軍の大きな足手まといであった。

ジャストシステムの勝利

2005年10月03日 12時51分24秒 | 戯言
ついこの間、ジャストシステムが松下に訴えられていた特許訴訟で逆転勝利(実際には請求棄却)をおさめた。

個人的に一太郎とATOKのユーザーだから非常に嬉しい。
やはりソフトは特許の考え方になじまないのかな?
判決を要約すると、松下の特許を認めればたしかにジャストシステムはそれを侵害しているが、そもそも松下の特許は、「出願前に外国で頒布された刊行物などから容易に発明することができ、進歩性がなく無効」であるため、請求を棄却したらしい。

まぁ問題のヘルプモードのアイコンなんて、どんなソフトでも似たような形な訳で、当然と言えば当然の結果。
就活の時に、講演していたソフト開発の会社の社長が、ジャストの勝ちって言ってたのも、まぁきっと現実を知っていたからなのだろう。

ぶっちゃけ一太郎は日本語ワープロソフトとしては、ワードよりも優秀だと思っているし、ATOKに至っては、IMEと較べる気にもならない。
趣味の文章はすべて一太郎で、日本語変換は常時ATOK。
みなさんワードとIMEでホントに使い勝手がよいのかしら?
いつも疑問に思います。研究ではワードを使っているから特に。

んなわけで、私はジャストがつぶれると非常にこまる。本当に良かった。
株価もストップ高の勢いみたい。
みんなも一太郎とATOKを応援しよう!
でも花子は使ったことがないんだよな、俺。