槍と銃剣

近世西洋軍事と日々の戯言&宇宙とか色々

熊殺しカール十二世

2005年12月24日 15時58分59秒 | 大北方戦争+軍事史
なんかすごい滑稽。小熊に見える……(^^;
どこかのネットで拾った画像です。
ホントはもっと格好良かったはず。
だいたい、熊が小さすぎる。
きっとこれは、国王の偉大さを大きさで描いたのだ!
ホントはこの大きさは逆だったのだ。

英雄史観

2005年12月24日 15時20分46秒 | 戯言
私のHPは、英雄史観が強烈に出ている内容になっている。
英雄史観とは簡単に言えば、数人の英雄によって歴史が作られると言う話。
そのくせ、私は英雄史観を斜めに見ている。
簡単に言えば、
私はカール12世が負傷せずに指揮を執っていれば
ポルタヴァの戦いにスウェーデン軍は勝てたはずだ。
などと思っているその反面、
ああなっちまったら、どうにもならん。結局は国力の問題だ。
と思ってもいるわけである。

考えると、英雄史観には、害悪の方が多いのだろう。
確かに歴史に英雄が与える影響は小さくない。
しかし、サッカー日本代表を中田選手だけで考えるのには無理がある。
巨人ファンが、もしも原監督だったら巨人はもっと勝てたはず、なんて言うのと、
私のポルタヴァ云々はまったく同レベルの話。

しかし分かっていながら、英雄史観から離れられない。
おそらく私の英雄史観の源泉は、たくましい妄想と貧困な推理力にある。
たくましい妄想の例を挙げる。
グスタヴ2世・アドルフは戦死した。
これは事実。戦っている相手は、乱世の英雄ヴァレンシュタイン。
とくれば、たくましい妄想は、グスタヴは暗殺されたのだ。と飛躍する。
だって、目が悪かったので、敵に近付きすぎて、
乱戦に巻き込まれて死にましたじゃ、
あんまりにもつまらない。
それより、秘策を巡らしたヴァレンシュタインの狙い澄ました一撃で
アドルフが死ぬほうが、よほどおもしろい。
でも、分かっている事実から論理的に推論すれば、
暗殺などあり得ないことが明らかにされる。
この辺は、カール12世の暗殺話にも適応する。
妄想は、暗殺説を支持するが、暗殺説を支持する論文を読んだ結論としては、
まだまだ穴があり、
流れ弾の可能性は依然として多く残ると理性は判断している。

歴史学には、事実を探し当てるためにたくましい推理力が要求され、
その学問は、多くの無味乾燥な記録から、
事実を探り光を当てる作業の積み重ねなのではないかと、
私は漠然と思っている。
ぶっちゃけ歴史学を学んだことがないのでよく知らない。
でも英雄史観が、良く一般にいる、物事を一面的にしか見ない困ったちゃん
に通じる道の一つであることは分かる。
愛国教育も自虐史観も英雄史観も、みんなそこに通じる。
10chのニュースにしろ2chの言説にしろ、近年、一面的な議論が目に付く。
政治家からして英雄史観に凝り固まり、マスコミもそれに便乗している。
どっかからともなく英雄が現れ、何とか党をぶっ壊して日本を変える。
その先には明るい未来。
まったくアホな話だ。
ナポレオンは言う
「天才とはおのが世紀を照らすため燃えるべく運命づけられた流星である」
でも思うのだ。現実にそんな奴が近くにいたら
「近所迷惑だから、さっさと、しかも誰もいない場所に落ちてくれ」と。

考えると英雄史観は個人の妄想の中でこそ光を放つ。
妄想を刺激する小説が、英雄史観に満ちあふれているのもそれが理由だろう。
現実世界に直接リンクしない限りにおいて、
英雄史観は多くのメリットも持っている。
そして何より、良くできた英雄史観は、実に面白い。
だから英雄史観はやめられないし止められない。
しかし現実世界においては常にチェックとバランスが大事である。

歴史教育においても重要なのは、常にバランスを失わないこと。
そして根拠となる資料に対するチェック。
物語が入り込む余地は、ない。

英雄史観の現実世界に対する最大の問題は、英雄待望論を生むことかも知れない。
今信長、今太閤、そんな奴はこの世にはいない。
もちろん、英雄は現れるかも知れないが、
その人は唯一無二であるから英雄であり、昔の人のコピーではない。
しかも英雄がもたらす害悪について英雄史観はなにも教えてくれない。
だいたいからして、なんと戦争の英雄が多いこと。
おいらはまだまだ死にたくない。
聞いた話によると、正義の勇者のゲームを沢山やる子供の方が
犯罪に走る確率が高くなるらしい。曰く、自分の正義を信じすぎるから。
まぁホントかどうか知らないけど。
結局、現実では偽善ぐらいが丁度良い。
情けは人のためならず、自分のため也ってね。

しかし、妄想の中なら正義は大歓迎だ。正義、友情、努力!
英雄万歳だ。戦争ほど面白い題材は、スポーツと宇宙開発ぐらい。
私のHPは私の妄想の国。
不謹慎きわまりないが、重要なのはそれが妄想で、
冗談であることを忘れないこと。

まったく、とりとめもない文章だ。

三銃士

2005年12月06日 19時25分16秒 | 戯言
ダルタニャン物語全11巻を買ってしまった。
母親に見つかって、大目玉だった。
あんた、少しは買うだけじゃなくて売りなり捨てるなりしなさいってね。
まぁ1冊消えるたびに10冊は増えてるし無理はない。
最近は消えてもいない。
案の定、本棚には入らなかったし。

でもまぁ欲しかったのだ。
思えば西洋史が好きになったのは三銃士のお陰だ。
もっともHNKでやっていたアニメ三銃士なのだが。
子供心にあれは面白かった。
いや、アラミスが、私の頭にすり込まれてしまった(^^;
ネットの世界ではまだまだアニメ三銃士好きがいるので、
いろんなHPを良く覗く。覗くだけだが。
印象的だったのはどこでかで初めて知ったアラミスのスタイル。
すごいね。うん。昔の設定屋さんはきっとテキトーだったのだろう。

個人的にはアラ×アトがやっぱよい。
でもアラ×ダルも捨てがたい。
アト×ダルも面白いんだけどね。
一歩寸前ギリギリの感じを越えるとちょっと、ね。
男キャラ一押しはロシュ。いつも良い味だしているんだよなぁ。
アニメのあのバカっぽさと原作のすごみが融合してしまうと、
ナンバーワンキャラにもなれるのでは?
しかしアトは捨てがたい。ああいう大人になりたかった……
で、ダルのような部下を持ってあぁ友情。
個人的に、そう言う話は好きだな。
金髪と赤毛ののっぽとか
魔術師と革命家くずれ、あるいは養子
対等の友情だと理想は撃墜王二人組か。アト×ポルがそんな感じだな。

まぁ脳内妄想はさておき、あのアニメに触発されて以来
こっちとら西洋史万歳が加速して、日本戦国を押し流した。

本物の岩波文庫版を読んで
カルチャーショックを受けたのは小学生高学年ぐらいだったとおもう。
でも、意外と拒否反応はなく、まぁぶっちゃけおもしろかったんだよね。
ハリウッドの映画2本みたし、銃士隊に入りたい病があった。
映画で暴動に立ち向かったダルが投げられた腐ったリンゴを剣で刺すシーン
なんて格好良すぎ。

でも、3銃士のその後の話というのがずっとイマイチ分からなかった。
最後はダルが死ぬのは知ってたし、鉄仮面は小説で読んだけど、
途中が抜けていたわけだ。
で、念願の20年後が読めるわけ。
復刊したのはたしか2年ぐらい前だったけど、金がなかった。
1冊2000円は学生にはきつい。
でもま、社会人になったら読むヒマもなくなるし、
と言うことで、買ってしまった。
諭吉が二人いなくなったけど後悔は……うん。ない。
こんどはアニメのDVDをどこかで手に入れようと計画中。金は?未定……

ドラバント隊はきっと銃士隊みたいな感じなんだろうな。
地味なスウェーデン軍の中にあって全員金モールバリバリ付けている部隊だし。