フランクフルト市の繁華街に、ゲーテの家はある。ドイツの生んだ偉人・ゲーテは市内屈指の名家の生まれだ。第二次世界大戦で生家は破壊されたが、内部の資料は避難して無事。戦後忠実に建物は復旧されて、博物館として公開されている。
入口にはゲーテ本人の像がシルエットになって展示され、その前を通って入場するシステムになっていた。シルエットの出迎えって、なんかいい感じ。
中に入ると、上り階段に柔らかく照明が当たっている。
重厚な造りの階段だ。
その手すりには、アールヌーヴォー調のデザインされた模様が付いており、それが壁面に多彩な絵画を映し出している。
4階に向かう階段には、また違った手すりデザインが施されていた。
それがまた、面白い影を創り出した。
その4階には「詩人の部屋」と名付けられた部屋があった。机には、中央付近から全体に広がる無数のインクの染みが。
ゲーテはこの机で「若きウエルテルの悩み」や「ファウスト」の初稿を書いたとされる。執筆の痕跡が実に鮮烈に残っている。さぞかし夢中になって書き進んでいたんだろうなあ。感動ものだった。
ゲーテの家のすぐ近く。家具雑貨の店のショーウインドウにこんな住宅内部の立体モデルが飾られていた。
中央には洒落た階段が取り付けられていて、思わずシャッターを切った一枚。
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