大阪城を出た後は、以前から行ってみたかった「藤田美術館」へ。

とその前に、隣の無料開放されている「藤田邸跡公園(桜之宮公園)」を散策してみましょう。

南出入口の立派な門をくぐって中に入ると、こちらにもキレイな桜が満開。
レジャーシートを敷いてお弁当を食べている人もいて、憩いの場所になってるのねん。
池にカモが泳いでいたりしてのどか。都会にこんな公園があるなんて不思議な感じデス。

ブラブラしていると、木の階段が出てきて何やらキャノピーウォークみたいになってました。

敷地内には「旧光台院多宝塔」や茶室も。
これが個人邸宅のお庭だったなんて(しかも半分)、豪華ですね。

お庭を散策した後は、藤田美術館の建物へ。
こちらにはカフェ「あみじま茶屋」も併設されているので、たくさんの人で賑わっていました。

藤田美術館は、明治時代に活躍した実業家、藤田傳三郎が息子の平太郎、徳次郎と共に設立した美術館で、
建物は明治から大正時代にかけて建てられた藤田家邸宅の蔵を改装したものになっています。
だから入口が蔵の扉になってるんだ。
チケットをどこで購入するのか迷っていたら、スタッフの人に声をかけられ、支払いは交通系ICカードや電子マネー等、
キャッシュレス決済を推奨されました。

中に入ると真っ暗で怖いっ!
これは目が慣れるまでは足元に気を付けないといけないですな。(^^;
展示物は期間で入れ替えがあり、掲示されているQRコードを読み込むと解説を見ることができます。(無料Wi-Fiあり)

藤田傳三郎は茶道具に対する鑑識眼が卓越していたと言われているそうで、茶道に関する展示が多数。
テーマ「巡」
「平家琵琶 銘 吉野」(右上)
「唐物大海茶入 銘 敷津」(左下)
「小貫入茶碗 銘 雄蔵山」(右下)

「梅花水禽/遠浦帰帆図 扇面」(左上)
「雪月花三都三幅対のうち花図」(右上)、
「京都十二景図巻」(下)

「和歌浦蒔絵硯箱・文台」の細工がスゴイ!

テーマ「瀑」
「朝鮮唐津壺形水指 銘 盧瀑」(左下)
「竹花入 銘 那智」(右下)

「重文 十六羅漢図(第十三尊者)」(左上)
「重文 羅漢図(第三尊者)」(右上)
「絶壁巨瀑図」(左下)
「月礀文明墨蹟偈語」(中央下)

テーマ「似」
「茶杓・Sleek」(左上)
「茶杓 織部筒・茶杓 共筒 官休庵蔵」(中央下)
「利休斗々屋手茶碗」(左下)

「桃太郎図」(右下)
「鬼面」(中央下)
「斗々屋手茶碗 銘 綵雲」(左下)

「重文 交趾大亀香合」(右)
「交趾大亀香合」(左)

「国宝 両部大経感得図(龍猛)」(上)
「鉄宝塔」(右下)
最後に展示されていた平安時代に描かれた国宝の仏教絵画は、大きくて迫力がありました。
国宝と言えば美術館の目玉である「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」を見たかったんだけど、
ちょうど展示されている時期ではなかったようで、見れなくて残念。

出口は来た道を戻るのではなく、別の扉から出るようになっていました。

ここには藤田家で使われていた茶碗や洋食器の展示が。

藤田傳三郎(ふじた でんざぶろう)の紹介パネルがあり、携わった事業の経歴がスゴイ!
まさに近代日本発展の立役者ですね。

展示物は少なかったけど、静かな空間でゆっくりと鑑賞することができました。
次は是非「曜変天目茶碗」を見たい!
歩き回って疲れたので併設されている「あみじま茶屋」でお茶でもしようかと思いましたが、
かなり行列が出来ていたので別のお店に行くことにしました。
こちらの茶屋も、いろんな席があって落ち着ける雰囲気でした。