心の音

「自我を知る」

　もしも、自分が、日本に来なかったら、このような時代の中で、何を信じて、何を求めて、何を得て、何を失っているでしょうか？
　グローバリゼーションに伴う変化の中で、少なくとも日本や中国を見る限り、人の世に生きる意味を問いつづける営みを棄てることは出来ないでしょう。
　そして、どこにも、星が同じ空に輝き、太陽が平等に照らしています。
　どこの国でも、家族や友達、愛という繫がりはあまり変わりなく、皆大事にしています。
　当時、私が、自分の意思で日本での暮しを選択したことは、今にして思うと、自分の選択、自分の足で歩いて、初めて自分だけの人生「景色」を手に入れたことだと思います。
　人生というのは、選択の連続です。そして、生きていることは、全てが何かを選びながら進んでいくという事と思います。
　どんな生き方をしたいのか、どんな人間になりたいのか、それを自分の力で選択していく、それができるからこそ、人生は楽しく感じます、感動も生まれます。
　そして、人生中での家族、友達の以外に「自我を知る」ことも大事だと思います。より自分を知ることによって、世に自分の身の丈に合う“サイズ”の位置が見つけられます。そうすれば、「安堵」して日本に暮らせます。
　少々嘲りの言い方かもしれませんが、「自我を知る」への大一歩を踏み出しています・・・