感染症内科への道標

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ブドウ球菌菌血症に対するバンコマイシン・βラクタム剤のエンピリックコンビネーション治療

2014-03-06 | 抗菌薬・関連薬剤
The empirical combination of vancomycin and a βLactam for Staphylococcal bacteremia
Clinical Infectious Diseases

・Staphylococcus aureus菌血症は死亡率が米国でも30日死亡率は21%に達する。 
・44時間の治療の遅れは死亡率を4倍に上昇させる。 
・MRSAかMSSAか当初はわからないためエンピリックカバーをする事により予後の改善が示唆されている。
・MSSAに対してバンコマイシンを用いるとCEZ, Nafcillinを用いた群より予後が明らかに悪い。(過去6つの観察研究でいずれもVCMの方が予後が悪い)
・MSSAに対してVCM→CEZにした場合においても有意差は得られにくいが予後が悪い。 
・MALDI-TOFでStaphylococcus aureusと耐性菌を区別することが可能である。又迅速遺伝子検査により早期にMRSAを同定する事が可能となってくる。 


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