感染症内科への道標

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オーストラリアの青少年の尿路感染症治療に対するホスホマイシン多施設後ろ向き研究

2024-01-01 | 抗菌薬・関連薬剤

・尿路感染症に対するホスホマイシンの有効性を評価
・オーストラリアの小児基幹病院5施設を対象とした後ろ向き観察研究
・91名が対象、88%がESBL産生グラム陰性桿菌に対して投与、全体では93%で治癒

7つのオーストラリア小児基幹施設を対象(2014-2020)
18歳以下の青少年を後ろ向きに解析し評価
尿路感染症:経口もしくは静注ホスホマイシン

91名の小児(年齢中央値5歳)を対象、63%で基礎疾患あり(尿路奇形や神経学的疾患、神経発達疾患、遺伝子性疾患、悪性腫瘍等)、9%で反復する尿路感染症あり。
87%でホスホマイシン単独投与前に他剤抗菌薬の先行歴あり。
病原菌としては大腸菌が最多、88%で病原体に対する感受性あり、88%でESBL産生グラム陰性桿菌。93%で臨床的治癒、副作用は2%であった。

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