感染症内科への道標

研究学園都市つくばより感染症診療・微生物検査・感染制御の最新情報を発信しております。

新幹線の中

2015-06-30 | 日々の出来事(管理人)
本日明石へ伺う予定であったが、前の車両で火災が発生し3時間新幹線内で待機。 先方へは謝罪しつくば戻り。 . . . 本文を読む
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Helicobacter cinaediの新たな感染部位及び新規ST型発見

2015-06-30 | 学術研究 成果報告
Helicobacter cinaediは2003年に本邦で初めて報告されたグラム陰性桿菌で、培養法の進歩で報告が近年増加している。本邦からの報告が多く、腸炎、カテーテル関連血流感染症、皮膚軟部組織感染症が多い。 今回、明石祐作医師がHelicobacter cinaediの第一人者 林原絵美子先生らの御指導でpararenal lymphatic cyst (腎周囲リンパ管腫)に感染を認め、更に同株が過去に報告のないST型(ST18)であった事をまとめ、Internal medicineに報告した。 . . . 本文を読む
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カルバペネム系抗菌薬はICU,人工呼吸器を必要としない肺炎(CAP, HCAP)には必須ではない

2015-06-30 | 学術研究 成果報告
カルバペネム系抗菌薬は現在市販されている抗菌薬の中で最もスペクトラムが広く活性も高いため乱用されている抗菌薬である。近年、同系統に対する耐性株の蔓延は社会問題となっており、WHOでも警鐘がなされ昨年より本邦でも同系統に対する耐性株が感染症法の届出対象となった。現在必要な場合のみの適正使用が強く推奨されている。今回、鎌田一宏医師が肺炎に対してカルバペネム系抗菌薬が必要であるか否かについて4000名を超えるデータ及び使用における介入(カルバペネム使用率1%)により、市中肺炎においてはCAP及びHCAPのいずれの場合においても、ICU、人工呼吸器、持続的な昇圧剤使用が必要としていない患者さんに対してはカルバペネム系抗菌薬は必須ではないことを示し、Journal of infection and chemotherapyで報告した . . . 本文を読む
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伊豆の休養

2015-06-28 | 日々の出来事(管理人)
優秀なフェローのお蔭で、月1回の土日休暇。本当に感謝です。 半年ぶりに県外旅行、今回は伊豆へ。 妻が全て手配してくれ(すいません)、源泉かけ流し温泉+地魚。 遊園地、動物園と久しぶりに家族団らんです。 http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/# . . . 本文を読む
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ブログ改訂

2015-06-21 | 日々の出来事(管理人)
ブログを初めて早8年。 質の良い情報を継続して発信していくため移転により一新を行います。 ①重要性の低い過去記事の削除 この8年間で類似のブログが増えたため情報が得られやすくなっております。 質の高い重要性のある記事のみ残します。 ②weekly summaryの休止 メモ程度の意味しかありませんので休止致します。 ③journal翻訳の中止 毎週4編ずつ、つくばでjournal clu . . . 本文を読む
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プレガバリン(リリカ)関連無顆粒球症により引き起こされたClostridium difficile感染症

2015-06-18 | 学術研究 成果報告
Clostridium difficile感染症は抗菌薬使用後の合併症として厄介な感染です。抗菌薬使用中でない場合、発熱+下痢症があっても注意していないと診断が遅れやすくなります。又、プレガバリンの副作用として腹部症状・肝酵素上昇は知られていますが、無顆粒球症は報告されていません。今回、プレガバリン関連無顆粒球症によりC.difficile感染が誘発された報告です。 . . . 本文を読む
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齲歯及び副鼻腔炎で発症したDialister pneumosintes菌血症

2015-06-18 | 学術研究 成果報告
口腔内診察時に咽頭所見は診ますが、歯は診ていますでしょうか? CT検査の結果を過信していないでしょうか? 遺伝子検査による菌名決定は学術的にはよく使われますが実際に臨床的に有用性を実感した事はありますでしょうか? 今回、感染症内科医も初診の問診・診察では同定できませんでしたが、遺伝子検査後に改めて疑って問診・診察を行い感染源が特定し感染源の根治を行い得た報告です。Dialister pneumosintes菌血症は世界で4例目の報告となります。 . . . 本文を読む
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髄液細胞数正常の肺炎球菌髄膜炎 成人例

2015-06-18 | 学術研究 成果報告
髄液細胞数の上昇は髄膜炎の診断において重要な診断根拠となります。小児では髄液細胞数正常の細菌性髄膜炎が10%程度認められ、それ程予後が悪くないことが既に報告されております。只、グラム染色で菌体が認められる症例(世界で8例報告)では予後は極めて不良であり、生存例は過去におりません。今回、私達は2例を経験し、1例で初の救命例として報告致しました。 . . . 本文を読む
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Weekly summary 6/7-6/12

2015-06-13 | Weekly summary(保存版)
News MERS患者発生時、家族らにも外出自粛要請へ 厚労省 2015年6月12日 asahi.com 移植学会、手術自粛を要望 神戸の患者死亡問題で 2015年6月11日 asahi.com パナヘルスケア、独社事業買収へ 血糖値測定機、1420億円 2015年6月11日 asahi.com 化学療法学会:特定著書の販売禁止…会員医師の本 毎日新聞 韓国MERS、感染者100人超 朴大統領 . . . 本文を読む
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C.difficile治療での便中細菌の相違

2015-06-11 | 微生物:細菌・真菌
Differences of the fecal microflora with Clostridium difficile therapies Thomas J.Louie et al CID 臨床試験では下痢の改善率にVCMとMNZで相違は小さい(73% vs 81%) 又、再発率に差はなし(23% vs. 21%) 重症例ではVCMでの治療を推奨している。 現在Expert op . . . 本文を読む
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Weekly summary 5/31-6/6

2015-06-06 | Weekly summary(保存版)
News 金大病院、教員ら4人処分 臨床試験問題で 「学内規定」公表せず 2015年6月 6日 asahi.com 朴大統領「初動に弱点」 MERS4人死亡 韓国一転、病院公表 2015年6月 6日 asahi.com Interesting journals Sepsis in standard care: patients’ characteristics, effectiveness . . . 本文を読む
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