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祭写景 みあれ祭 - 84

2010-10-03 | 祭り
御座船から神輿もおろされ静かになった神湊(こうのみなと)の様子。




宗像大社の秋季大祭の幕を開ける「みあれ祭」の様子である。

「みあれ祭」とは、宗像三女神が新しい神になって辺津宮(宗像市田島)に集まられ、お祭りを受けられることをいう。
島に祭られている沖ツ宮(沖ノ島)、中ツ宮(大島)の神々は、辺津宮へ行かれるため、数百隻の漁船からなるお供の船をしたがえて海を渡っておいでになる。

僕は、この海上御神幸を初めて見た。


海上御神幸は、中ツ宮(大島)から地島(じのしま)、鐘崎(かねさき)へと進み、そこでUターンし神湊へと向う。

海上御神幸の船団が次々に神湊へと近づいて来た。

僕がいる灯台から300m程沖に、祭りの旗がついたブイが設置されている。

船団はそのブイ目指してやって来る。


船ぶねの漁師たちは、そのブイの周りで、急旋回の操船を何度も繰り返す。

これまで静かだった海面には波しぶきが立ち、船は大きく揺れる。

船同士で衝突しないのが不思議なくらいだ。


これが、胸形族の海人として荒ぶる海を鎮め、そして海で生きていく古来からの伝統なのだろうか?

僕は感激した。



(資料)

当日の西日本新聞社記事

みあれ祭資料




僕は神湊(こうのみなと)に午前8時頃に着いた。
宗像大社の「みあれ祭」を見るためである。

夏前に、会社の先輩が宗像に良い祭りがあると教えてくれた。
ずっと楽しみに待っていた祭りである。

古代から連綿と続く「胸形海神人族」の雰囲気を感じたいと楽しみにしていた。



(2010.10.01 福岡県宗像市神湊にて)

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