夜明け直前
初日の出とはいきませんが新年の日の出です。
暮れに引き出しを整理していたら、
去年無くなった友からの手紙が出てきました。
彼は体は不自由で最後は癌に侵されましたが、最後まであらゆる場所に出かけ(海外)
その生き様は驚くほどの前向き姿勢でした。文面には
拝啓
ご無沙汰いたしておりますがお変わりありませんか?
当方半身付随であっても生への執着心をもって、只管力強く過ごしております。
毎年迎えるこの黄金季節《秋》に、ある人は自然の変化に感嘆し、
ある人は人生の黄金時と感じその心象を写真として映像化したり、
絵画として抽象表現したり、工芸品として具象化し、
内から湧き出る感動を創作してきました。・・・
彼は写真が好きで数々の入選をし、最後の個展が亡くなる半年ほど前に
可児で開催されましたが、その意気込みを感じながら
交通不便さだけで出向く事をしなかったのが悔やまれてなりません。