
真夜中、寝る前にトイレに行ったら、入り口に何やら枯れ葉をまとめたようなゴミみたいな塊が見える。なんだろう?よくよく見ると、蛇のようだ。小さな細い蛇だ。鎌首をもたげているから生きている。猫が捕ってきて置いていったようだ。黒い斑点が見える。黒い斑点?ヤマカガシの幼体かな?机に戻って眼鏡をかけ、箱にヘビを入れてきた。掌に載りそうな小ささだ。元気がいいから何センチが図るわけにもいかない。写真だけ撮って逃がしてやった。
調べると「シロマダラ」の幼蛇。この蛇、日本中どこにでもいるらしいが夜行性でめったに人目に触れないので「幻の蛇」と言われている。ときおり、新聞で「幻の蛇発見!」なんて麗々しく取り上げられているのを見る。その都度、ウチにだっているよ、そんなに珍しい蛇じゃない、と言っているのだが。幼蛇がいるってことは、繁殖しているのかも。それならうれしいことだ。
この庭にシロマダラがいることはわかっている。以前、息子が夜中に「こんな蛇がいた」と言ってスマホで、写真を撮ってきて見せた。「シロマダラだ「」と急いでみたという場所に行ったのだが、もう姿はなかった。
それよりずっと以前、死んでいるシロマダラを見つけた。これは成蛇だった。箱根の先生さまに電話をして、「死体だけど要りますか?」と聞くとほしいというので、箱根のふれあい館まで届けたことがある。でも生きているシロマダラに実際にお目にかかるのは初めて。で、興奮して目が覚めてしまった。