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10月1日

2006-10-02 11:19:00 | 日記・エッセイ・コラム

10月1日は私の69回目の誕生日。今更誕生日なんてどうでもいいのだが。

昔は10月1日というのは季節の変わり目、衣更えの日だった。雨降りの肌寒い日ならまだしも、夏の名残のような暑い日には冬服が重かった。

街頭では一斉に赤い羽根募金が行われ始めた。もちろん中・高校生のときは私も街頭で声をあげたものだ。

中国の国慶節も10月1日だった。今は国慶節と言う名詞も浮かんでこないほど、記憶から遠ざかってしまったが。

ついでに書けば、私が生まれた1937年は日中戦争の始まった年、7月には盧溝橋事件、そして12月には南京大虐殺。軍国主義国家へまっしぐらに進んでいく。ゲルニカがナチスによって空爆されたのも37年の4月。世界中が戦雲に覆われていくとき。

敗戦は小学校2年生のとき。小学5年生だったか、6年生だったか、文部省の発行した「日本国憲法のはなし」で、日本国憲法を教えられた。前文なんかは感激して涙したくらいだ。素晴らしいと思った。人間として認められ、自由に多様に生きられる、そこには未来は輝かしく、希望にあふれていた。それこそ、新しい国づくりのために、役に立ちたい、頑張ろうと子ども心にそう思った。それこそが愛国心だ。たとえ現実は貧しくとも。

さて、今年の10月1日から後期医療制度が始まる。年寄り早く死ね政策の始まりである。年金の減額通知は過日届いた。そしてこの制度の始まり。

窓口3割負担、入院費の倍増。今はそこそこ元気で、医者のお世話になることもないから私自身はまだしも、病気がちの人たちには辛いことだろう。

「年寄り早く死ね作戦だよ」、と言ったら、こんな川柳をおしえてくれた。「年寄りは死んでください国のため」

うん、うん、「ほしがりません、勝までは」、何でもかんでも国のため、だったなぁ。子ども心にも覚えている。だから、そんな国にはしたくないよ、こころから。

助産費を5万円アップしたぐらいで、少子化がとどまるとは思えないよ。教育基本法の改悪も待っている。子どもたちの未来は希望にあふれた光り輝くものではない。

でも、国民みんなおとなしいね。しかも安倍さんの支持率が70何%だと聞いて、ただ、ただ、あきれてる。

コメント
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