玉姫酢というのを頂いた。さっそくなめてみると、つんと来る酸っぱさはなく、まことにまろやかで美味しい。むしろ甘いくらいだ。表示を読むと京都の小さなメーカーで、酢は2、3年置いたほうが美味しいと書いてあった。なら、少し多めにとって、みんなにも分けてあげようと、電話をしてみた。なかなかつながらなかったが、やっとつながったと思ったら、新規申し込みは受け付けていないと断られてしまった。理由は主が病気で、生産が出来ないので、少しずつある分を申し込みのあった人達に送っているとのことだった。まっ、仕方がない。どうしてもなければならないものでもないので、「お大事に」と言って電話を切った。WEBで探すと、なるほど限定ものと書いてある。こういう事情だったのだ。
同じく京都の千鳥酢がブログに載っていて、ロビンソンで売っていたので買ってきてみた。まろやかさは玉姫酢の方が上。
よくデパートで酢を勧められる。いつも断って口にすることはない。健康のために酢を飲むように加工されているらしい。そういうものは私は絶対に買わない。へそ曲がりもいいところだ。美味しいものはほしい。とはいえ、行列に並んで買ったり、食べたりするようなこともしない。なんか子どものころの配給のトラウマが未だに残っているようだ。
酢の物は好きである。消費者運動をしていたから、物の品質は知っている。日頃、質の悪い酢は使ってはいないが、それでも美味しい酢との出会いはいい。玉姫酢は無理としても他にも美味しい酢はあるだろう。美味しい酒がこれだけあるのだから。道楽をしてみるか。
大根をことこと煮て、たっぷりのダシをしませ、ふろふきにした。味噌は赤味噌を練った。美味しいね。冬の食べものだね。これにはお酒が合うなぁ。