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妻一人 子一人 と 一匹

2005.9.26 『妻一人 子一人』としてスタート
2010.3.18、2021.8.28、2023.3.26 改変

本田雅人

2006年05月20日 00時49分33秒 | Weblog
現在、生存しているミュージシャンの中で一番好きな人物の一人である(公式ホームページ)


大学時代、知り合って間もない友人が一枚のCDを貸してくれた。
そのCDには、私が中学生の頃、学校の校内放送や、TVのBGMなどで
よく耳にしていた曲ばかりが入っていた。


高校生になってから、ボーカルがいない楽曲のことを「インストゥルメンタル」などと呼ばれていることを知った。
「インスト最高!」
自分の好みに関して猪突猛進型の私は、まず東京スカパラダイスオーケストラとGONTITIのCDを買い漁った。
当時流行っていたミスチルやら、小室ファミリーなんかには目もくれず、ボーカルのない音楽をひたすら追い求めていたのだった。


そんな偏っていた趣味の私に、このCDはたまらなかった。
インスト音楽に興味を持つきっかけとなった曲が次から次と・・・
13、4歳で聴いていた曲が、約5年経って、THE-SQUAREによるものであるということと、
それらの音楽が「フュージョン」というジャンルとして呼ばれているのだということをを、そこではじめて知ったのだった。

「T-SQUARE最高!」
私は、その数年前にTHE-SQUAREからT-SQUAREに改名していたこのバンドのCDを、盲目的に収集し始めた。
以前からジャズは好きであったが、友人からはフュージョン限定で徹底的に叩き込まれ、フュージョン漬けの毎日だった。
おかげでフュージョン界の知識はどんどんふくらみ、友人が聞くことのないフュージョンバンドのCDにも手を出すこともあった。
「あ~、これは買わなきゃよかったぁ~」ということもしばしばあった。
友人によると、T-SQUAREはメンバーチェンジをしたらしい。
新メンバーによる曲も聞かせてもらったが、その時の私の好みは、記憶の片隅にある昔の曲の方であった。
私が好みである昔のスクエア。その真ん中でSAXを演奏している人は、伊東たけしという人だった。

「伊東たけし最高!」
伊東たけしのソロ活動にも注目してみた。
ソロ活動1枚目のCD。とてもよかった。
2枚目。・・・あれ?
3枚目。・・・ん~~~。
なんか違う。
ライブビデオを買ってみた。
最初は良かったのだが、最後はちょっと退屈だった。
ライブに行った。
ビデオと同じ感想である。
どうやら、私の好みは伊東たけしではなく、T-SQUAREのほとんどの
楽曲を作曲している安藤まさひろのセンスだったということだろう。

私のフュージョン熱は加熱し続けた。
アルバイトもせず、親からの仕送りをなるべく使わずにCD代に充て、
夏休み、冬休み、春休みを利用して、東京のライブハウス巡りをする
などという究極のミーハー生活を送っていた。

あれは確か春休みを利用して神奈川県秦野市に住んでいた兄貴の家に
入りびたり、「ぴあ」でジャズ/フュージョンのライブをチェックしていた時の
こと。「和田アキラセッション・・・sax本田雅人」と載っていたのを見て、
「スクエアのサックスの人だ。まぁ一回見てみるべか」

夜の六本木PITINN。ライブが始まった。

「こここ、こりゃなんだ?!」

そのバンドの中で誰よりもかっこよく私の目に映ったのは、本田雅人だった。
私はそのライブで、すっかり本田雅人の虜になってしまい、
伊東たけし派から本田雅人派にあっさり方向転換。
それだけで収まらず、反伊東たけし運動というようなカンジにまで発展したのだった。
誠にもってアホである。

さて、今思うとそこまで嫌うこともなかったわけだが、
この二人の何が違うのか・・・なんつって、そんなことグダグダと
書き綴るのは、ただのバカ。違って当たり前。別人なんだから。
要は聴く人の好みということ以外の何物でもないと私は思う。
極端なこと言えば、ラーメンが好きか、そばが好きかといった次元の話。

伊東たけしは、スクエア脱退後9年間のソロ活動を経て、現在また復帰した。
スクエアといえば、「安藤&伊東」という根強いファンは、
きっと復帰を心待ちにしていたことだろう。
しかし、私にとってのスクエアは本田雅人加入後の’91~’98が
すべてなのである。

最近、「CROSS HEARTS LIVE」を買った。
とてもいい。スクエア在籍時のビデオを改めて観てみた。
懐かしさを感じるとともに、またあの収集癖が蘇ってきそうだ。



P.S. e-key君に感謝

3 コメント

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伊東さんと本田さん (親指皇太子)
2006-05-24 01:15:24
伊東さん:Saxは「声」そして「歌」

本田さん:あくまでも「楽器」



と認識しております。本田雅人さんは楽器としてSAXを扱うことに非常に長けた方であると思う一方、やはり伊東毅さんのSAXには歌心が溢れているなぁと思います。

そういえば伊東さんのSAXには喜怒哀楽の「喜・哀・楽」を感じ、本田さんのSAXには「喜・怒・楽」を感じます。



どちらが好きかと言われれば宮崎隆睦さんなのですが(ぉぃ)、私にとってSAXの音は「哀」が重要なファクターかもしれないなぁと思う次第であります。
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哀戦士 (gettyon)
2006-05-28 22:56:02
なるほど~

「哀」ですか。

言われてみれば確かにそんな気もしてきます。

そういえば、宮崎さん時代のスクエアは

ほとんど聴いたことがありません。

う、聴く気が起きてこない・・・



劇場版・機動戦士ガンダムⅡ の主題歌「哀戦士」

は非常にいい歌であります(無関係)

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とてもいい。そ、それは…by 熊谷 (誰もわからない。) (e-key)
2006-05-29 06:19:41
実に感動的なお話しでございます。ありがとうございます。

今だから話すと、あの時代、正直サックスなど、どうでもよかった。

スクエアは、サックス抜きで4人でやってくれ。とか失礼な事を言っていたような気がします。

反伊藤たけし運動に、背中を押した真犯人は私かもしれません。若気の至りということでお許し下さい。

しかし、げっちょんくんのサックスへの熱い思いに感銘を受け、サックスの曲も聞くようになったのは、

自分にとって大きな成長であります。狭い視野から広い世界へ。



えー、現在、大好きなサックスプレイヤーは…、







…聴いてないのでわかりません(破門)
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