妻一人 子一人 と 一匹

2005.9.26 『妻一人 子一人』としてスタート
2010.3.18、2021.8.28、2023.3.26 改変

旅日記 その4~ピーク~

2009年03月29日 14時56分31秒 | Weblog
旅行二日目の夜。
ようやくたどり着いた東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ。
到着するやいなや、予約していたレストランでの夕食である。忙しい。

ここのレストラン、ブッフェスタイルなのだが、子供用のメニューも充実しており、
子供はもちろん、妻も私も大満足であった。
さて宿泊する部屋は、パークサイドに面しているため、料金はびっくりするくらいお高い。
宿泊日が3月14日(土)=ホワイトデーということもあり、ここしか空いていなかったそうだ。

子供の表情が暗い。
そう、ここはもうトーマスルームではない。
トーマスランドに戻ることはないのだ。

「はやくおうちにかえりたいようぅ~~(号泣)」

むむむ、そうきたか。
まぁ気持ちは良くわかる。明日、ディズニーのキャラクターに会えば
機嫌はコロッと直るに違いない。

迎えた三日目の朝。
開園前の東京ディズニーシーでは、ショーのリハーサルが行われていた。
今までド派手な衣装を身にまとったダンサーしか見たことがなかったのだが、
当然ながら朝のリハーサルでは、みんな普通の格好をしている。

「ほぉ~~」「へぇ~~」「これは珍しいものみせてもらったわい」
私の口から出てくる言葉は、ジジイそのものであった。

9:00開園。
ミラコスタに宿泊した客は、15分早く入園することができた。
ひと気もまばらなパークのちょっと冷たい朝の空気の中、
子供の帽子やパスポートケースなどを買っていたら

「ドドドドドドド・・・・・」

なんだこの音はと思ったら、ちょうど開園時間。
全速力で駆け抜けていく若者たちが、目の前を通りすぎていく。
アレと衝突したら、鼻血なんてものではすまないだろう。非常に危険である。
こうして開園からわずか数分のうちに、パークの中は市民マラソンのような光景となった。

まず我々の目的は、ミート&スマイルという30分間の朝イチのショーである。
会場に入ると50分前にもかかわらず、観客席の80%以上が人で埋まっている。
とりあえず場所取りをして、朝食を買いにいくと、どこもまだ営業していない。
空腹で子供は機嫌が悪い。
席に戻り、今度は妻が買いだしに出かける。
するとなにやらいろんなものを買ってきた。
子供はムシャムシャと今日も食欲旺盛だ。よっしゃ、いい傾向だ。

ミート&スマイル・・・これを鑑賞すると、パークに訪れたという充実感を、
思う存分味わうことが出来る。
さて、今日もその充実感に浸ろうかと思った矢先、

「ぎゃぁ~~~~~」という悲鳴のような歓声が、隣の集団から聞こえてきた。
きゃぁ~~のあとは「かわいい!かわいい!かわいい!かわいい!」を連発している。
耳で聞いている限り、完全に壊れている。怖くて隣を見ることができない。
私の登りかけていたテンションは、一気に下がる。
特別バージョンのショーだったので、キャラクターの数がいつもよりめちゃめちゃ多い。
どこを見ていいのかわからない。

隣の集団は、なんと30分の間ずっと、
「かわいい!かわいい!かわ・・・ぎゃぁ~~~・・・わいい!かわいい!かわいい!」
これがエンドレスで続いていた。

ショーが終わって、眠そうな子供を連れていったんホテルへ。
まず子供を寝かせ、寝ている隙に荷物を整理し、買物に走る。
チェックアウトの10分前に、子供を起こして再び入園。
1時間弱昼寝した子供は活力を取り戻し、妻は一人で買物三昧だったらしく笑顔で子供を迎えた。
私は疲れている。

ビッグバンドビート・・・これも30分のショーである。
ディズニーシーに来たときは、これだけは絶対に外せない。
ボーカルが代わっていたり、ソロのアドリブが、毎回ちょっとずつ違うので、
そこを探すのが楽しみなのである。

昼食。
マーメードラグーンという海の中をイメージしたスペースで、
ピザやらホタテコロッケバーガーなどを注文。美味であった。
しかし子供の様子がおかしい。何かにおびえている。
目線を追うと、私のちょうど後ろに大きなクジラが口をあけていて、
その口の中がグッツショップになっている。
クジラの目は、私が見てもちょっと怖い。
まぁ仕方ない。「いいか、見るなよ、こっちだけ見てなさい」
そう言い聞かせようとしても、ムリである。
チラチラとそちらの方向を見ては、「こわい・・・こわい・・・」
ついには、

「ごわいよぉ~~~~」と泣き出しやがった。

そのチラ見する様子がおかしいのと、周りの人に笑われて恥ずかしいのとで、
なんとも言えないランチタイムであった。

東京ディズニーランドが開園25周年ということで、ディズニーシーでも期間限定の
メニューやら、特設ステージでのショーがあるとやらで、非常に混雑している。
おまけに今は春休み時期。
先ほどの「ぎゃぁ~~!かわいい!かわいい!」集団も含め、若者が大変多い。
特設ステージのショーが始まる30分前に、場所取りをしにいくと、
「16:20のショーのご案内は終了しています」とのこと。

仕方ないので、昼食から3時間ほどしか経っていないが、早めの夕食をとることにした。
ミッキーとミニーとプルートが、客のテーブルに回ってくるという
「キャラクターディナー」というヤツである。
妻そして子供、大喜び。
私も楽しかった。ミニーに見つめられると体が硬直してしまう。
ディズニーの魔術に心も体も完全に支配されてしまったようだ。
子供は昼食時はおびえて食べられなかったので、よく食べた。
私も満腹のはずなのに、ステーキセット デザート付を完食。
だって美味いんですもの。

先ほど入場できなかったショーを見終わって、私と子供は今日の宿泊先のホテルに向かう。
妻はもう少し買物していくそうである。

この日の宿泊ホテルは、昨年7月にオープンしたディズニーランドホテル。
ここは、宿泊したホテルの中で一番よかった。
まず外観に圧倒され、ホテルに一歩はいると内装がこれまた豪華絢爛。
部屋もまたすばらしい。貧乏性の私にはおおよそふさわしくないホテルである。
もっと早くチェックインすればよかったと少し後悔した(貧)

しかし私だけでなく妻も子供も疲労はピークに達している。
妻は我々が部屋に入ってから1時間後に合流。
子供はベッドにつくとほんの数秒で、泥のように眠ってしまった。
妻の足に張ってあるサロンパスが痛々しい。
私は思考能力が著しく低下し、数分前ホテルの人にもらった翌日の優先入園券と
買物の割引クーポンを、ゴミ箱に捨ててしまったことに気づかず、「ない、ない・・・」と部屋を徘徊している。

食べるものはすべて美味い。
観たかったショーはすべてチェックした。
ちょっとしたおかしなエピソードもいくつか生まれた。
そしてここまでこの上なく完璧な日程をこなしている。
もう今夜はマッサージを頼む力さえ残っていない。

あと一日・・・意識を失うがごとく就寝。

旅日記 その3~旅の醍醐味~

2009年03月22日 00時55分57秒 | Weblog
今回の旅行は、昨年の11月に計画していた旅行が、中止せざるを得なくなったことで
家族に多大なる精神的損害を与えてしまったことに対する償いの家族サービスである。
しかし、私も旅を満喫した。今までで最高に楽しかった旅行であることは間違いない。

最初の宿泊先は「ハイランドリゾートホテル&スパ
スパ、つまり温泉。「ふじやま温泉」がホテルに隣接しているのである。

「子供を寝かせたあとは、温泉でゆっくりと・・・。」
しかし、温泉の営業時間は夜11時まで。
10時までに受付を済ませて入浴しなくてはならないシステムなのだ。
前述のとおり、子供は興奮して寝る気配はない。
よって温泉は断念せざるを得なかった。

こんなことでへこたれてはいられない。
温泉に入れなかったことなど、『屁のつっぱり』にもならない。
私が計画したお楽しみはこれからなのである。

今回の旅行にはポータブルDVDプレーヤーを持参した。
子供がグズってきたときの最終手段としてのアイテムという名目だったが、
真の目的は、

「妻子が寝ているときに一人音楽鑑賞にふける」 これである。

旅先で開放感に浸りながらの映画・音楽鑑賞は、私にとって最高のゼイタクである。
持参したDVDは『ISSEI NORO INSPIRITS REAL TIME』

二日目の朝、5時45分にトイレに起きた。
ベッドに戻ることなく、あらかじめ机の上に用意しておいたDVDのスイッチをON。
ヘッドホンはもちろん大音量。
一曲目『CHASE THE DREAM』

イントロが始まった瞬間、頭の先から足の先まで心地よい爽快感が・・・。
以前、東京在住の兄の家に入り浸り、CASIOPEAの『JOIA』を鑑賞したことを思い出した。
この爽快感・・・あの時と同じだった。
やはり持参したのはCASIOPEA関連で良かった。

なんとか雨も止んでトーマスランドを満喫し、
予定どおり富士急ハイランドを後にした家族三人。
実は、ここでまた私だけのお楽しみが用意されていた。

この私、電車の乗継がたまらなく好きなのである。
乗継フェチとでも言おうか・・・。
別に『フェチ』といっても、乗継で性的快楽が得られるとかそういうことではない。
理由は良くわからないが、とにかく昔からそうなのである。

富士急ハイランド駅から大月駅までの景色が良かった。
北海道のそれとは違う「田舎」の景色。
そして到着した終点、大月の駅前は私が愛してやまないゴチャゴチャとした
狭い駅前広場。北海道ではまず見られない風景である。
70~80年代の日本映画(にっかつ等)に出てくるような景色が眼前に広がる。

『こ、これだ・・・』

妻はぐっすりと泥のように眠っている子供を抱え、
寒い駅の待合室で、「うう、寒い」と凍えている。
その横でギラギラと目を輝かせ、足取り軽く次の列車の乗車券を買いに行く私。
妻は「何でこんなに楽しそうなんだ」と思っていたに違いない。
電車の乗継、昔の日本映画的風景に酔いしれている私には、
待合室の寒ささえ心地よく感じる。
富士急行線からJR中央本線・特急かいじに乗り換え、三鷹駅へ。
ここで中央線・快速(東京行)にふたたび乗り換える。
駅に降り立つと向かいのホームに、東京行きの電車が停車している。
重たいスーツケースをひきづり、向かいの電車に乗車。
乗継時間わずか1分少々。

『うおおお~~~』心の中で叫ぶ。
階段を上ったり降りたりすることなく、次の電車に乗車。もう昇天しそう・・・。

東京駅に到着。今度は京葉線/武蔵野線に乗り換える。
こちらのホームは地下4階に位置する。中央線のホームからはかなり距離がある。
駅の構内をひたすら歩く・・・これもまた私の快感ポイントである。

舞浜駅に到着。ここからディズニーリゾートラインで本日の宿泊ホテルへ。
「もう思い残すことはない・・・」車内でなんとも言えない満足感に充たされていた。

さて、その日は朝6時前から起きていたのにもかかわらず、全く眠れない。
今思うと、朝から音楽鑑賞、大好きな電車の乗継に興奮して気が高ぶっていたのだろう。
0:30、フロントに30分のフットマッサージを申し込む。
込んでいるらしく、開始は1:40になると告げられる。
妻子が寝静まったあと、マッサージの時間まで再びDVDを鑑賞。
深夜2:15フットマッサージ終了。ようやく眠くなってきた。
こうして旅行二日目が終わった。

3月14日は、私にとって最高の一日であった。






旅日記 その2~天気予報よ ありがとう~

2009年03月20日 14時46分18秒 | Weblog
家族旅行2日目。

この日は富士急ハイランドのトーマスランドで子供を遊ばせ、
16:20のトーマスランド号で、大月駅まで行き、そこからJRに乗り換えて、
今夜の宿泊ホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタに向かう。

「おはよう!トーマス! おはよう!パーシー! おはよう!ジェームス! おはよう!ヘンリー! おはよう!ゴードン!」
子供は壁に向かって呼びかける。
写真のとおり、ベッドの上の壁は機関庫になっているのだ。

外は予報どおり雨である。
しかし大丈夫。チェックアウトは正午である。
午後からは晴れる予報だ。
子供はベッドでぴょんぴょん跳びはねながら、一人しゃべりが止まらない。
朝ごはんを食べに行こうと呼びかけると快諾。

これが普段の生活なら、ご飯の時間だと呼びかけても
必ず返ってくる言葉が、「まだ あそんでるのにぃ」 加えて舌打ちするときすらある。

いつもとは別人である。

朝食の途中、外を見るとやや小降りになったように見えたので、
10時くらいにホテルを出た。しかし、雨はまだ全然止んでいない。
入園口には「本日の休止アトラクション」の看板が。
屋内のアトラクション以外はすべて休止。
トーマスランドでは2つしかアトラクションは運転していない。
まあ何とかなるだろうと、トーマスランドへとりあえず向かった。

雨に加えて、空気が冷たい。
「北海道に比べれば、関東の3月は暖かいハズ」
という先入観もあって、なおさら寒く感じる。
子供の表情が見る見るうちに曇っていく。
痛恨の判断ミス。もう少し部屋で過ごしていればよかった・・・。

「へやにもどりたい・・・」「きかんこにもどりたい・・・」
とクズりはじめ、ついには泣き出す始末。
予定を大幅に繰り上げて、早くディズニーリゾートに向かうことになるかもしれない・・・。
そんな考えが頭をよぎる

トーマスグッツの店で彼の機嫌をとり、トーマスのカフェレストランで
ひたすら雨が止むことを祈る。
「天気予報よ、あたってくれ。」


祈りは通じた。


雨は止み、次々とアトラクションの運転が開始される。
子供は大喜び。親はひと安心。

気疲れ、さらにはお土産の発送や預けていたスーツケースを取りに行くために
ホテル~トーマスランド間(徒歩で片道約5分)を2往復したせいで、
2日目にしてかなり体力を消耗してしまった。

16:20、富士急ハイランド駅発のトーマスランド号に乗車。
帰宅後、このとき撮影した写真を見ると、ものすごく疲れている様子が一目瞭然である。
子供と2両編成の車内をひととおり見て、座席に戻る。
とりあえず、子供へのおもてなしはひと段落ついた。

ホっとして座席についた瞬間、ウトウトと眠たくなってきた。

子供もまもなくして電池が切れたように深い眠りについた。

次の日からは、妻の狂喜の時間が始まる。

つづく

旅日記 その1~想定内~

2009年03月17日 21時28分14秒 | Weblog
全日程が終了した。

山梨県 富士急ハイランド~千葉県 東京ディズニーリゾート 
4泊5日の家族旅行が終わったのだ。

まず1日目。

富士急ハイランドにはトーマスランドという、
日本で唯一の「きかんしゃトーマス」のテーマパークが存在する。
'06年9月、初めての家族旅行の目的地として、
トーマス狂の子供のためにここを選んだのだが、
子供はトーマスのモニュメントに足がすくみ、暗がりのアトラクションに怯え、
夜は食事をのどにつまらせ嘔吐。帰路では混雑した電車の中で号泣・・・と
悲惨極まりない結果となった。

今回はその辛い思い出へのリベンジである。

前回は、新宿に前泊し翌朝富士急ハイランド・・・という経路で大失敗した。
慣れないホテル泊で、子供は当然ながら寝不足。寝てないから食欲も皆無。
そんな状態で無理やりつれまわせば、前述のような事態は当然の結末といえる。
というわけで、今回は一気に富士急ハイランドに直行、というプランで臨んだ。

飛行機で羽田まで2時間。羽田からはバスで新宿まで50分。新宿で乗り換えてホテルまで100分。
宿泊するホテルは富士急ハイランドに隣接する、ハイランドリゾートホテル&スパである。
子供は飛行機の中で案の定グズりはじめ、着陸30分前には泣き出す始末。
しかしこれは想定内。3時間後にはコロッと機嫌が直るに違いない。
バスの中では、グズってもどうにもならないと悟ったのか
それとも眠たいのか、やけにおとなしい。

ホテルに到着。部屋は彼の希望どおりトーマス仕様の部屋(トーマスルーム)である。
室内に入ると子供の歓喜の声が。
「やったぁーーー」

今では誰も使わなくなった往年のギャグを引用する。


『つかみはOK!』

カンペキなまでにシナリオどおりである。

そして夕食。
こちらも前回は部屋食にして失敗したので、今回はホテル内のレストランで夕食をとることにした。
彼は旅行となると極端に食欲が落ちる。
旅行中はポテトとジュースと果物が、彼の主食となる。
しかし、今回は違った。前述のトーマスルーム効果だろうか。
レストランでは、これまたトーマス仕様のお子様メニュー。
トーマスのプレートにハンバーグ、チキンライスにポテトサラダ。
オレンジジュースにトーマス型のチョコレートケーキ。
これぞお子様用メニュー、まさに「王道」といった感じである。

「これがたべたかったんだよおぅ~~」
酔いしれる4歳児。いつもの旅行のときとは別人。モリモリ食べやがる。
ポテトサラダ嫌いの両親のせいで、ポテトサラダなんか食べさせたことはないのに、
ペロッと平らげてしまった。

頭の先から足の先まで、どっぷりトーマス漬け。
彼は興奮して眠れないようだ。
このままだと明日は寝不足間違いなし。

しかしこれもまた想定内の事態である。

つづく

ジンクスを克服

2009年03月13日 06時39分26秒 | Weblog
昨日は家族旅行の出発前日。
着替えようとして、スーツをとりだすと
ちょうど4ヶ月前に交通事故を起こしたときに着ていたものだった。
「こ、これは・・・」

Yシャツを着たら、これまた事故当時に着用していたもの。
「ようし、こうなったら・・・」

ネクタイ・ベルト・靴も事故当時のものと同じにして出勤。

仕事をしていたら、あの時と同じように予定していなかった外勤が急遽決定。
「まさか・・・」




結果:朝出勤中に滑って転びました。

では、逝って 行ってきます。