旅行二日目の夜。
ようやくたどり着いた東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ。
到着するやいなや、予約していたレストランでの夕食である。忙しい。
ここのレストラン、ブッフェスタイルなのだが、子供用のメニューも充実しており、
子供はもちろん、妻も私も大満足であった。
さて宿泊する部屋は、パークサイドに面しているため、料金はびっくりするくらいお高い。
宿泊日が3月14日(土)=ホワイトデーということもあり、ここしか空いていなかったそうだ。
子供の表情が暗い。
そう、ここはもうトーマスルームではない。
トーマスランドに戻ることはないのだ。
「はやくおうちにかえりたいようぅ~~(号泣)」
むむむ、そうきたか。
まぁ気持ちは良くわかる。明日、ディズニーのキャラクターに会えば
機嫌はコロッと直るに違いない。
迎えた三日目の朝。
開園前の東京ディズニーシーでは、ショーのリハーサルが行われていた。
今までド派手な衣装を身にまとったダンサーしか見たことがなかったのだが、
当然ながら朝のリハーサルでは、みんな普通の格好をしている。
「ほぉ~~」「へぇ~~」「これは珍しいものみせてもらったわい」
私の口から出てくる言葉は、ジジイそのものであった。
9:00開園。
ミラコスタに宿泊した客は、15分早く入園することができた。
ひと気もまばらなパークのちょっと冷たい朝の空気の中、
子供の帽子やパスポートケースなどを買っていたら
「ドドドドドドド・・・・・」
なんだこの音はと思ったら、ちょうど開園時間。
全速力で駆け抜けていく若者たちが、目の前を通りすぎていく。
アレと衝突したら、鼻血なんてものではすまないだろう。非常に危険である。
こうして開園からわずか数分のうちに、パークの中は市民マラソンのような光景となった。
まず我々の目的は、ミート&スマイルという30分間の朝イチのショーである。
会場に入ると50分前にもかかわらず、観客席の80%以上が人で埋まっている。
とりあえず場所取りをして、朝食を買いにいくと、どこもまだ営業していない。
空腹で子供は機嫌が悪い。
席に戻り、今度は妻が買いだしに出かける。
するとなにやらいろんなものを買ってきた。
子供はムシャムシャと今日も食欲旺盛だ。よっしゃ、いい傾向だ。
ミート&スマイル・・・これを鑑賞すると、パークに訪れたという充実感を、
思う存分味わうことが出来る。
さて、今日もその充実感に浸ろうかと思った矢先、
「ぎゃぁ~~~~~」という悲鳴のような歓声が、隣の集団から聞こえてきた。
きゃぁ~~のあとは「かわいい!かわいい!かわいい!かわいい!」を連発している。
耳で聞いている限り、完全に壊れている。怖くて隣を見ることができない。
私の登りかけていたテンションは、一気に下がる。
特別バージョンのショーだったので、キャラクターの数がいつもよりめちゃめちゃ多い。
どこを見ていいのかわからない。
隣の集団は、なんと30分の間ずっと、
「かわいい!かわいい!かわ・・・ぎゃぁ~~~・・・わいい!かわいい!かわいい!」
これがエンドレスで続いていた。
ショーが終わって、眠そうな子供を連れていったんホテルへ。
まず子供を寝かせ、寝ている隙に荷物を整理し、買物に走る。
チェックアウトの10分前に、子供を起こして再び入園。
1時間弱昼寝した子供は活力を取り戻し、妻は一人で買物三昧だったらしく笑顔で子供を迎えた。
私は疲れている。
ビッグバンドビート・・・これも30分のショーである。
ディズニーシーに来たときは、これだけは絶対に外せない。
ボーカルが代わっていたり、ソロのアドリブが、毎回ちょっとずつ違うので、
そこを探すのが楽しみなのである。
昼食。
マーメードラグーンという海の中をイメージしたスペースで、
ピザやらホタテコロッケバーガーなどを注文。美味であった。
しかし子供の様子がおかしい。何かにおびえている。
目線を追うと、私のちょうど後ろに大きなクジラが口をあけていて、
その口の中がグッツショップになっている。
クジラの目は、私が見てもちょっと怖い。
まぁ仕方ない。「いいか、見るなよ、こっちだけ見てなさい」
そう言い聞かせようとしても、ムリである。
チラチラとそちらの方向を見ては、「こわい・・・こわい・・・」
ついには、
「ごわいよぉ~~~~」と泣き出しやがった。
そのチラ見する様子がおかしいのと、周りの人に笑われて恥ずかしいのとで、
なんとも言えないランチタイムであった。
東京ディズニーランドが開園25周年ということで、ディズニーシーでも期間限定の
メニューやら、特設ステージでのショーがあるとやらで、非常に混雑している。
おまけに今は春休み時期。
先ほどの「ぎゃぁ~~!かわいい!かわいい!」集団も含め、若者が大変多い。
特設ステージのショーが始まる30分前に、場所取りをしにいくと、
「16:20のショーのご案内は終了しています」とのこと。
仕方ないので、昼食から3時間ほどしか経っていないが、早めの夕食をとることにした。
ミッキーとミニーとプルートが、客のテーブルに回ってくるという
「キャラクターディナー」というヤツである。
妻そして子供、大喜び。
私も楽しかった。ミニーに見つめられると体が硬直してしまう。
ディズニーの魔術に心も体も完全に支配されてしまったようだ。
子供は昼食時はおびえて食べられなかったので、よく食べた。
私も満腹のはずなのに、ステーキセット デザート付を完食。
だって美味いんですもの。
先ほど入場できなかったショーを見終わって、私と子供は今日の宿泊先のホテルに向かう。
妻はもう少し買物していくそうである。
この日の宿泊ホテルは、昨年7月にオープンしたディズニーランドホテル。
ここは、宿泊したホテルの中で一番よかった。
まず外観に圧倒され、ホテルに一歩はいると内装がこれまた豪華絢爛。
部屋もまたすばらしい。貧乏性の私にはおおよそふさわしくないホテルである。
もっと早くチェックインすればよかったと少し後悔した(貧)
しかし私だけでなく妻も子供も疲労はピークに達している。
妻は我々が部屋に入ってから1時間後に合流。
子供はベッドにつくとほんの数秒で、泥のように眠ってしまった。
妻の足に張ってあるサロンパスが痛々しい。
私は思考能力が著しく低下し、数分前ホテルの人にもらった翌日の優先入園券と
買物の割引クーポンを、ゴミ箱に捨ててしまったことに気づかず、「ない、ない・・・」と部屋を徘徊している。
食べるものはすべて美味い。
観たかったショーはすべてチェックした。
ちょっとしたおかしなエピソードもいくつか生まれた。
そしてここまでこの上なく完璧な日程をこなしている。
もう今夜はマッサージを頼む力さえ残っていない。
あと一日・・・意識を失うがごとく就寝。
ようやくたどり着いた東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ。
到着するやいなや、予約していたレストランでの夕食である。忙しい。
ここのレストラン、ブッフェスタイルなのだが、子供用のメニューも充実しており、
子供はもちろん、妻も私も大満足であった。
さて宿泊する部屋は、パークサイドに面しているため、料金はびっくりするくらいお高い。
宿泊日が3月14日(土)=ホワイトデーということもあり、ここしか空いていなかったそうだ。
子供の表情が暗い。
そう、ここはもうトーマスルームではない。
トーマスランドに戻ることはないのだ。
「はやくおうちにかえりたいようぅ~~(号泣)」
むむむ、そうきたか。
まぁ気持ちは良くわかる。明日、ディズニーのキャラクターに会えば
機嫌はコロッと直るに違いない。
迎えた三日目の朝。
開園前の東京ディズニーシーでは、ショーのリハーサルが行われていた。
今までド派手な衣装を身にまとったダンサーしか見たことがなかったのだが、
当然ながら朝のリハーサルでは、みんな普通の格好をしている。
「ほぉ~~」「へぇ~~」「これは珍しいものみせてもらったわい」
私の口から出てくる言葉は、ジジイそのものであった。
9:00開園。
ミラコスタに宿泊した客は、15分早く入園することができた。
ひと気もまばらなパークのちょっと冷たい朝の空気の中、
子供の帽子やパスポートケースなどを買っていたら
「ドドドドドドド・・・・・」
なんだこの音はと思ったら、ちょうど開園時間。
全速力で駆け抜けていく若者たちが、目の前を通りすぎていく。
アレと衝突したら、鼻血なんてものではすまないだろう。非常に危険である。
こうして開園からわずか数分のうちに、パークの中は市民マラソンのような光景となった。
まず我々の目的は、ミート&スマイルという30分間の朝イチのショーである。
会場に入ると50分前にもかかわらず、観客席の80%以上が人で埋まっている。
とりあえず場所取りをして、朝食を買いにいくと、どこもまだ営業していない。
空腹で子供は機嫌が悪い。
席に戻り、今度は妻が買いだしに出かける。
するとなにやらいろんなものを買ってきた。
子供はムシャムシャと今日も食欲旺盛だ。よっしゃ、いい傾向だ。
ミート&スマイル・・・これを鑑賞すると、パークに訪れたという充実感を、
思う存分味わうことが出来る。
さて、今日もその充実感に浸ろうかと思った矢先、
「ぎゃぁ~~~~~」という悲鳴のような歓声が、隣の集団から聞こえてきた。
きゃぁ~~のあとは「かわいい!かわいい!かわいい!かわいい!」を連発している。
耳で聞いている限り、完全に壊れている。怖くて隣を見ることができない。
私の登りかけていたテンションは、一気に下がる。
特別バージョンのショーだったので、キャラクターの数がいつもよりめちゃめちゃ多い。
どこを見ていいのかわからない。
隣の集団は、なんと30分の間ずっと、
「かわいい!かわいい!かわ・・・ぎゃぁ~~~・・・わいい!かわいい!かわいい!」
これがエンドレスで続いていた。
ショーが終わって、眠そうな子供を連れていったんホテルへ。
まず子供を寝かせ、寝ている隙に荷物を整理し、買物に走る。
チェックアウトの10分前に、子供を起こして再び入園。
1時間弱昼寝した子供は活力を取り戻し、妻は一人で買物三昧だったらしく笑顔で子供を迎えた。
私は疲れている。
ビッグバンドビート・・・これも30分のショーである。
ディズニーシーに来たときは、これだけは絶対に外せない。
ボーカルが代わっていたり、ソロのアドリブが、毎回ちょっとずつ違うので、
そこを探すのが楽しみなのである。
昼食。
マーメードラグーンという海の中をイメージしたスペースで、
ピザやらホタテコロッケバーガーなどを注文。美味であった。
しかし子供の様子がおかしい。何かにおびえている。
目線を追うと、私のちょうど後ろに大きなクジラが口をあけていて、
その口の中がグッツショップになっている。
クジラの目は、私が見てもちょっと怖い。
まぁ仕方ない。「いいか、見るなよ、こっちだけ見てなさい」
そう言い聞かせようとしても、ムリである。
チラチラとそちらの方向を見ては、「こわい・・・こわい・・・」
ついには、
「ごわいよぉ~~~~」と泣き出しやがった。
そのチラ見する様子がおかしいのと、周りの人に笑われて恥ずかしいのとで、
なんとも言えないランチタイムであった。
東京ディズニーランドが開園25周年ということで、ディズニーシーでも期間限定の
メニューやら、特設ステージでのショーがあるとやらで、非常に混雑している。
おまけに今は春休み時期。
先ほどの「ぎゃぁ~~!かわいい!かわいい!」集団も含め、若者が大変多い。
特設ステージのショーが始まる30分前に、場所取りをしにいくと、
「16:20のショーのご案内は終了しています」とのこと。
仕方ないので、昼食から3時間ほどしか経っていないが、早めの夕食をとることにした。
ミッキーとミニーとプルートが、客のテーブルに回ってくるという
「キャラクターディナー」というヤツである。
妻そして子供、大喜び。
私も楽しかった。ミニーに見つめられると体が硬直してしまう。
ディズニーの魔術に心も体も完全に支配されてしまったようだ。
子供は昼食時はおびえて食べられなかったので、よく食べた。
私も満腹のはずなのに、ステーキセット デザート付を完食。
だって美味いんですもの。
先ほど入場できなかったショーを見終わって、私と子供は今日の宿泊先のホテルに向かう。
妻はもう少し買物していくそうである。
この日の宿泊ホテルは、昨年7月にオープンしたディズニーランドホテル。
ここは、宿泊したホテルの中で一番よかった。
まず外観に圧倒され、ホテルに一歩はいると内装がこれまた豪華絢爛。
部屋もまたすばらしい。貧乏性の私にはおおよそふさわしくないホテルである。
もっと早くチェックインすればよかったと少し後悔した(貧)
しかし私だけでなく妻も子供も疲労はピークに達している。
妻は我々が部屋に入ってから1時間後に合流。
子供はベッドにつくとほんの数秒で、泥のように眠ってしまった。
妻の足に張ってあるサロンパスが痛々しい。
私は思考能力が著しく低下し、数分前ホテルの人にもらった翌日の優先入園券と
買物の割引クーポンを、ゴミ箱に捨ててしまったことに気づかず、「ない、ない・・・」と部屋を徘徊している。
食べるものはすべて美味い。
観たかったショーはすべてチェックした。
ちょっとしたおかしなエピソードもいくつか生まれた。
そしてここまでこの上なく完璧な日程をこなしている。
もう今夜はマッサージを頼む力さえ残っていない。
あと一日・・・意識を失うがごとく就寝。