日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

世界はいま麻のように乱れに乱れて

2023年10月30日 07時56分07秒 | 政治
 「国連安全保障理事会は24日、パレスチナ自治区ガザの情勢を協議する閣僚級会合を開いた。国連のグテーレス事務総長は、イスラム組織ハマスのイスラエル攻撃を「正当化できない」と糾弾する一方、イスラエル軍が攻撃を続けるガザの現状を『明確な国際人道法違反』と強く非難し、即時停戦を要求。イスラエルは激しく反発し、グテーレス氏の辞任を求めた。グテーレス氏は『パレスチナ人は56年間イスラエルによる息の詰まる占領下に置かれてきた』として、ハマスの攻撃の背景にイスラエルの占領政策があると指摘。イスラエル軍の空爆で国連職員を含む民間人多数が犠牲になったと非難した。その上で『民間人保護とは、100万人以上に避難所も食料も水も医薬品も燃料もないガザ南部への避難を命じ、その南部への空爆を続けることではない』と指弾。『いかなる当事者も国際人道法の上に立つものではない』と語気を強めた」(2023/10/25ニューヨーク共同)。
古代イスラエルの宗教法典でもある「旧約聖書」の論理で言えば「目には目を 歯には歯を」(「ハンムラビ法典」)である。ハマスが行ったイスラエル襲撃と人質誘拐という「悪」に対しては倍返し三倍返しこそがイスラエルの民にとっては「正当」なのであろう。そして,こういうアクションとリアクションの連鎖が今こうして果てしもなく続いて今に至っている。ここを断ち切る「理性or知性」が無い限り,悪の連鎖は永遠に続く。
イスラエルの極右政治家ベンヤミン=ナタニヤフ首相の過去の一連の言行を見てみれば彼の言う「ハマスの暴挙(筆者もそう思う)」はハマスと同時に「パレスチナ問題」総決算の絶好の機会と内心確信していないだろうか? 米大統領の懸念があるにせよ,ナタニヤフ氏には珍しく時間をかけて最終戦争としての<ジェノサイドへ!>を進めているように見える。
こういう絶体絶命の状況の中で国連事務総長が,南北に二つの「戦争」を抱えながらもこの問題に対して毅然とした態度を取っていることが何はともあれ心強い。それに引き換え,世界に真の政治家がいないこと,人類の暗い明日が恐ろしい。

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