日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

恐るべき中学生は、地域が育てた!

2024年03月14日 07時27分11秒 | 政治
 「SNSで知り合った20代の男性から金を奪おうとし、逃げようとした男性をビル4階から転落させ、死亡させたとして、大阪府警は7日、大阪市中央区の中学2年の少女(14)と堺市北区の中学3年の少年(15)を強盗致死の疑いで逮捕したと発表した。事件当時13歳だった大阪市中央区の中学2年の少年(14)も強盗致死の非行内容で児童相談所に通告した。府警は<美人局(つつもたせ)>の手口とみている。府警によると、少女と14歳の少年は容疑を認め、15歳の少年は『逮捕されるようなことはしていない』と否認しているという」(2024/03/07朝日新聞)
いやはやナニワ大阪は恐るべき鬼っ子らを生んだものだ! 彼らを生んだのは彼らのチチ・ハハには違いないが、その両親もひっくるめて一族一家を育てた彼らが棲むマチやムラ、つまり地域共同体の「大人たち」に違いない。彼らが過去から今までに吸いたり吐いたりしてきた地域共同体の息づかい、つまりムラ社会の「文化や慣習」こそが与って大きかったにちがいない。人は知らず知らず生息(棲息)する土地の環境によってつくられるからである。
警察の発表によれば事件の概要は次のようだったという。悪ガキたち3人の中学生は、その中の少女に成りすました最年長15歳の男子がSNSを使っておびき寄せた滋賀県の男子大学生(22歳)から金品を奪おうと考え、彼を大阪市内の雑居ビル屋上に呼び出し、脅迫した。怖くなった大学生が、その場から逃げようと現場のビル7階から隣接の4階建て建物に飛び移ろうとしたところ誤って転落、一命を落としたという。どうやら、犯罪全体を仕切ったのはこの最年長の15歳だったようだが、浪花の大人たちもびっくりの少年凶悪犯罪事件である。まさに「蛇は一寸にして人を呑む」か?
近年、成人のみならず「少年犯罪」の発生件数も減少している中で、情報ネットワークを使ってなされる犯罪件数が増えているという。この「事件」はその典型例であろう。大人顔負けの凶悪犯罪と言ってよい。警察庁の犯罪統計データによれば、一人当たり犯罪件数で大阪府は47の都道府県を圧倒して断トツ例年トップにある。人口一人当たり換算の犯罪件数も2位兵庫県、3位埼玉県、4位京都、5位千葉県を下に見て堂々トップをキープしている。
年端の行かないコドモらが「美人局(ツツモタ)などいうヤクザ顔負けの犯罪を犯すとは呆れてモノが言えない。世の大人こそが大いに反省すべきではないか! いまや難波大阪がやるべきは、時代錯誤の万国博覧会などではなくて、ましてや博打場の別称でしかない統合型リゾート(IR)などでは更々になく、山積する政治的・文化的インモラル問題の撲滅ではないのかと、心底思う今日この頃である。