西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

珪石鉱山跡地の緑化 強酸性粘土と鹿との戦い

2015-11-03 22:27:19 | 日記
  GEN関東ブランチが借りている宿舎は東海工業の所長住宅です。昨年、東海工業の伊豆事業所の所長さんからGENの関東ブランチまとめ役の立教大学の上田教授に相談がありました。
 pH2~3の青粘土のある所で鹿の食害の多い所をを緑化したいとの相談でした。緑化のエキスパートのGENを見込んでの相談でした。

 昨年から色々考えました。pHの調整に石灰が使えません。火山の影響で硫酸イオンが多く含まれ、石灰を入れると硫酸カルシウム(石膏)になり、固まってしまうからです。
 そこでGENが得意とするバイオ炭を思いつきました。
 鹿の食害を受けない樹種として、有毒なアセビ、シキミを思いつきました。
 実際に学校で実験してみました。実生のシキミとアセビを使い青粘土、炭、牛ふんを等量ずつまぜてポットで栽培して見たら成育しました。その苗を立教の上田ゼミの学生が鉱山跡地に植えて10月にGEN宇久須合宿の参加者で見に行きましたが生存していました。

 GEN顧問で、元日本大学教授の桜井先生のアドバイスを頂きました。
 東海工業で重機を入れ、深さ50センチの溝を2mおきに掘ってもらいます。そこに2mおきに50センチほどの穴を残しながら、石を入れて通気性を確保し、残った土に炭と牛ふんを入れて土壌改良をする。そして5月頃植林をすると行ったプロセスです。一時は日本の板ガラスの90%のシェアを誇っていた伊豆珪石の露天掘りの鉱山ですので広大な面積です。150人が入っても足りないぐらいの面積です。

 11月には多分、伊豆が世界ジオパークに指定され、ここがジオスポットになる可能性が大きいと思います。そこをIVUSAが緑化したんだとなれば、すばらしい実績になると考えています。

 企画調整の長島さんとは最近逢っていませんが、この土地は宇久須財産区の土地です。10年後の西伊豆を考えたときに、本当に元気づけるプロジェクトになると思います。
 GENの会長の前中先生、顧問の小川眞先生からもアドバイスをいただきました。
 












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