蜘蛛網飛行日誌

夢中説夢。夢の中で夢を説く。夢が空で空が現実ならばただ現実の中で現実を語っているだけ。

占術無限

2005年03月26日 20時56分36秒 | 占術
7、8年前少々易を、すなわち周易を勉強したことがある。勉強といっても何処かの先生について学んだというのではなく、あくまで独学だったが。しかし最近はいろいろと有益な出版物もあるので、とんでもない理解をするといったことは避けられる。基本的には『易経』と『易傳』を読み、その他の注釈書で判らない部分を補強してゆく、極めてシンプルな勉強だった。
現代ではかなり高度な学術的研究対象ともなっており、なかなか素人が手を出しにくい世界になってしまったが、『易』はあくまで占い書であり、この側面からなら素人でも参入可能であるし、またそうでなくてどうして今まで伝承されてこようか。と、気張ってもしようがないのだが、とにかく誰でも、何処でも、何時でもできるのが易占いのよいところなのだ。他の占い、例えば四柱推命、奇門遁行など、あるいは西洋占星術やタロットにしてからがかなり複雑な体系が確立されておりとてもではないがすぐに使えるといった代物ではない、それに比べて『易』の方法はかなり簡単だ。
正式にはメトギつまり筮竹を使用するが、そんなものそうそう手に入らない(骨董屋か神保町の原書店ならあるかも知れない)。そこで代替手段としてコインやサイコロが用いられる。ユングはコインをつかったそうだが、わたしはサイコロを使用した。あとは卦をたてて、対応する意味を『易経』から読めばよろしい。さてここからが問題なのだが。例えば乾上乾下(六本の横棒で示された記号)がでたとしようか。この意味は『易経』には「乾、元亨利貞」としか出ていない。読み下させばさしづめ「乾、おおいにとおる。ただしきによろし」となるらしい。もちろんこれだけでな何のことだか判らない。そこでいろいろな卦の読み方が出てくるのだが、これもほぼスタンダードがある。したがって占者はそれらの情報と自身の経験に基づいた直感によって、例えば乾上乾下がでた意味を解いていくのである。

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