探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

秋のおざなり探索その2

2020年09月17日 | 自然探索記~採集記(道北)

前回の続き

ガサの準備はしてきたが、疲労気味なので体力が消耗するガサは行うつもりはなかった。
しかし3時間ほど時間が余るという事態。漠然とした計画の弊害だ。
折角準備したし、ガサやろうかね。(今考えれば温泉行けばよかった)

ちょくちょく探索するお馴染みの池
池に向かう途中、激しく足がつってしまい立ち往生。
最近体のいたるところがつってしまうのだが、なにか異常があるのだろうか?それとも年による体力の衰え?
なんとか池までたどり着き、ガサ開始。
今年はやや水量が多く、窪地はほぼ水に浸かっていたが、足場は確保できるのでガサはできそう。
水量が多いと立ち入れるガサ可能ポイントが限られてしまう上に、ゲンゴロウ類が広範囲に散ってしまうためか採集数が減る。


カラフトマルガタゲンゴロウ Graphoderus zonatus
この池でお馴染み、やたら個体数が多いゲンゴロウ。網に入るとため息がでるくらい。これでも北海道RDBでは希少種に指定されている。
今回も一番多かったゲンゴロウだが、増水環境ということもあり、やや少なめだった。


ハイイロゲンゴロウ Eretes sticticus
日本各地に分布し普通種らしいが、北海道では珍で北海道RDBで希少種に指定されており、自分も今回が初見。
南方系っぽいのに北海道最北端で見つかったのは面白い。
黒色がベースのゲンゴロウ類が多い中で、この明るい体色は美しく、大げさかもしれないが高貴に感じてしまう。
複眼が大きく、体色からコオイムシにも似てなくはない。


カラフトシマケシゲンゴロウ Hygrotus impressopunctatus
北海道に分布する。
シマケシゲンゴロウに似るが、上翅の点刻が大きく粗い。縞があまり明瞭じゃないね。

他に見られたゲンゴロウは、キタヒメゲンゴロウ、オオヒメゲンゴロウ、ケシゲンゴロウくらいか・・・
ナミゲン、ゲンモも毎回ちょこっと網に入るが今回は見られなかった。
この地域にはもっと珍種いるはずだが、未だ見つからないということは、おそらく探す環境が適してないかも。

ちなみにこの池の近くにも小さな池があるが、そこは渇水状態で水温も高く、ヒメゲンゴロウしかいなかった。
ただエゾホトケがいるので毎年完全には干上がらないらしい。


エゾアカガエルの幼生
後肢はあり、前肢がこれからといった状態で、同状態の幼生がいくつか網に入った。
確かエゾアカは幼生で越冬しないはず(?)だけど、上陸してすぐに冬眠するには間に合わない気がする。越冬幼生となる可能性有りかもね。


ウェーダーに亀裂があり水漏れした。まだ2年しか使っていないのに(泣)
普通の釣りでの使用以外に、藪などをかき分ける過酷なガサ探索でも使用しているので、擦れによる損傷が激しいんだよね。
修理キット購入したよ。