探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

まじかるエクスプローラー

2018年09月22日 | 自然探索記~採集記(道北)

今回は昨年、採集することができなかったエゾコバネササキリの雄を狙う。
もう雌はいらない。

まじかるエクスプローラー げっこー参上!
スイープしちゃうぞい。(注:探索場所違います)

心を研ぎ澄まして、探索魔力(なにそれ?)を高めてから、スイープ乱舞!!

しかし・・・

この子も女の子。


この子も女の子・・・
雌しか網に入らない。
それも産卵を大方終えたっぽい個体ばかりで、少々衰弱気味の個体が目立つ。

昨年は9月6日で産卵前の雌のみ確認。今回は少し遅い9月15日。
資料では9月上旬まで成虫の活動時期とあったので、まぁ少し遅くても雄の採集はできるだろうと思っていたが、どうやら雄は早めに発生して交尾を終えると姿を消すようだ。
雄を狙うのは8月ということか・・・また来年(憂鬱)


モドキ感激

2018年09月15日 | 自然探索記~採集記(道北)


オサムシモドキ
河原や砂浜などの砂地の環境に生息し、今回は道北の浜辺で久々に見つけた。
今までまとまって見かけた事がないから、おそらく個体密度は低いのだろう。
トラップに誘引されるのかね?


今回の探索後の温泉は遠別町の旭温泉
職場の同僚がお勧めの温泉だというので、いつかは行きたいと思っていたが、なかなかこの辺りまで足を運ぶ機会がなかった。今回探索後にかなり遠回りしてみた。
内風呂と露天風呂の泉質が異なるのが面白い。
・露天風呂はコーヒー色のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物質(低張性アルカリ性高温泉)
・内風呂は赤茶色のナトリウム-塩化物泉(低張性中性高温泉)
何度も言うが、探索の後の温泉はいい!
ちなみにここの地名は旭だが、朝日はほとんど拝めない地域なんだよね。
逆に夕日はばっちりだ。

道北の海岸沿いにある道の駅は、温泉が併設されているところが多くて嬉しいが、折角の道の駅なのに特産品の販売が乏しいのが残念だ。
(旭温泉は単独の温泉で、海岸沿いではなく、少し山奥に入った場所にある)


ひいきの錯覚

2018年09月03日 | 標本・探索用具

首尾よくフルショウヤガが2個体、しかも雌雄を採集(前回の記事と違う日)することができたので、標本にしようと久々に鱗翅目の展翅に挑戦。

蛾は、ちょっと触れただけで鱗粉や鱗毛が容易に剥がれ落ちたり、脚が欠損する。
標本難易度は蝶の比ではないくらい高いので、慎重に進めなくてはいけない。
しかし今回、翅をなかなか広がせてくれず、あーだこーだしてるうちに鱗粉がどんどん剥がれていく・・・。
このまま未熟な腕で展翅を続けると、完全に禿げあがってしまい正体不明の蛾になりかねない。余剰個体もないので展翅は断念することにした。
そのまま串刺し標本にすることが得策だろう。
蛾をうまく標本にできる人を純粋に尊敬する。(いい方法あるんだろうか?)

こちらは雄
若干前翅の鱗粉が剥がれてしまったが、胸部の鱗毛はなんとか死守できた。
最初からこうすればよかったんだよ。


こちらは雌。

ちなみにこの蛾を美しいとかいう人がいるが、お世辞でもそれはないと思う。
よく見なくても地味で、斑紋なども特に珍しいものではなく、あまり特徴的ではない。
しかも他のモンヤガ亜科には似たものが多い。
これは地味でも産地が特殊などの珍種的付加価値がそうさせているためだ。
これを「ひいきの錯覚」とわたしは呼ぶ。

別に蛾が嫌いだから言ってるのではない。むしろ好きな方。
自分は、蛾は美しい種より、カオスな斑紋を持つ種が多いので魅力的に感じる。

ちなみにこのゴミムシはキクビアオアトキリゴミムシで珍種ではない。
かなりの美麗種だが、これを美しいと積極的に言う人は少ない。
上のフルショウヤガと逆パターンの一例。
太陽光下だと、もっと美しいんだよ。これを言ったところで誰の心にも響かないのだよ。
ルリハムシもまた然り。