探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

ぽんぽこタイム

2018年03月31日 | 自然探索記~採集記(道央)


エゾタヌキ
生きている個体を初めて撮影できた。
夜間にはよく見かけるが、昼間見かけてもカメラの準備をしているうちに逃げられていた。
あとはロードキル・・・
芦別市にて。


いい具合に形成された融雪プールを見つけたが、エゾアカ・エゾサンの卵はなし。
今年は積雪量が多いが、ぽかぽか陽気が続き融雪が進んでいるので、産卵が読めない。
昨年の旭川は4月15日にエゾサン卵初確認だった。
札幌在住時に毎年観察していたポイントは、例年なら産卵しているが今年はどうだろうか。
芦別市にて。


旭川市付近のセッケイカワゲラ

2018年03月25日 | 自然探索記~採集記(道北)

晩秋から早春に現れるセッケイカワゲラ(クロカワゲラ科の一種)
石狩低地帯以東~石狩川北側の何ヶ所かでちょっと調べてみた。
見つかったのは長翅種と短翅種の2タイプのみで、本当の(?)セッケイカワゲラと言われる無翅種は確認できなかった。

<旭川市産>

背面 左:♂長翅種 右:♂短翅種
体長に差はなく、雄で6~7mm、雌は雄より大きい。
大きな差は翅の長さで、昆虫でよくある「同種の変異」ということも考えられるが、前胸背部の形状もよく見ると違う事が分かる。


腹面 左:♂長翅種 右:♂短翅種
長翅種の前胸の形状は四角形で、短翅種は前胸前縁が短く、形状は丸みを帯びた台形。


腹部側面 上:♂長翅種 下:♂短翅種
肛上板(矢印部)の形状は、長翅種は細くて先端が尖る。歪で繊細なイメージ。
短翅種は太く、先端付近で「くの字」に折れ曲がる。がっちりしたイメージ。
肛上板より前部にある1対の突起にも違いがあり、長翅種では先端部がしゃもじ状に幅が広がる。
これらの差は決定的だろう。


<深川市産>

背面 左:♂長翅種 右:♂短翅種
旭川市産と同じ差。


腹面 左:♂長翅種 右:♂短翅種
旭川市産と同じ差。
ここの産地は、赤いダニが付着している個体が多かった。
見た感じ、しがみ付いているのではなく、噛みついているようなので体液を吸うタイプか?
この時期、どのタイミングで付着するのだろうか?


腹部側面 上:♂長翅種 下:♂短翅種
旭川市産と同じ差。

<考察>
2つの地域に分布する長翅種と短翅種は別種。
(長翅種同士と短翅種同士は同種)
過去に札幌で調べた有翅種の結果と比較すると、肛上板の形状が全く異なるため札幌産有翅種と今回の2種は別種であることが分かった。
2014年札幌調査

なかなか興味深い結果となった。このタイプのカワゲラが地域ごとに異なる種が分布していると考えると、意外と奥深いかも。
本当は無翅種を探しているのだが、資料には「石狩低地帯以東には分布していないらしい」とある。
本当だろうか?納得いかないなら探すしかない。
本格的な探索シーズンに突入する前のリハビリ的探索と言ったところか。


ぽかぽかタイム

2018年03月22日 | 自然探索記~採集記(道北)


この日は、ぽかぽか陽気の探索日和。
昨日が仕事休みなら、北見に行ってカーリングのパレード見に行きたかったのだが・・・

雪はまだまだ多く、昨年ウチダザリガニを駆逐したポイントは深い雪の下。
昨年の今頃は、ポイント周辺の雪は融けて地面が一部見えていた。
やはり今年の春は遅いかもしれないが、これから太陽の挽回に期待。


大雪の影響か、豪快に折れた木がちらほら。


中途半端な有翅型のクロカワゲラの一種
ここでは長翅種が普通で、写真の個体とは別種かと思われる。
後食する無翅種は見かけた事がないので、次回は場所を変えてみようかね。
もしかすると無翅種は石狩低地帯以東に分布していない可能性もあるので、そこのところも含めて調べてみようかと思う。


ミドリシジミの卵
ハンノキにて。


不毛の年の予感

2018年03月10日 | ご挨拶・お知らせ・ひとりごと

久々の更新。
今年の旭川は降雪が多い。というかそんなレベルじゃない。
それなのに道路の除雪をろくにしてくれないどころか、排雪せずに道路脇に寄せるだけなので、道幅が異常に狭くなり車1台通るのも一苦労。対向車との鉢合わせでどうすることもできなくなり、うかつに停車するとスタックするというひどい状況。
除雪予算がないのかね・・・ホント住みづらいよ旭川。こんなことだと益々旭川の人口減るね。
というわけで、探索に行きたくとも行けない。
おかげで、仕事以外に外出しないのでネットゲームがいい具合に進む進む。

今年は雪解けかなり遅そうだ。そのため生物の発生などに大きな影響を与えると思われ、今シーズンの探索が予定通りにいかない可能性が出てきた。
以前もこんなことがあった。

ヒダカチビゴミムシ Masuzoa notabilis notabilis
撮影の練習・・・納得いかない。
春になったら新調したカメラで水中撮影に挑戦してみようかな。